著者 : 夜塊織夢
帝都ウルリッヒを脅かす邪精霊「屍呪之王」を浄化したメル。そして長年にわたり屍呪之王を封印してきた巫女姫・ラヴィニアを見事救出した。ラヴィニアの受け入れ先に頭を悩ませるアーロンだったが、メルの存在やメジエール村で食べた美味しい食事の数々を思い出し、ラヴィニアと共にメジエール村に向かう事を決意する。一方、一足先にメジエール村に戻ったメルはアビーや幼児ーズとの再会を果たす。美味しい料理を皆に振る舞ったり、幼児ーズと遊んだり、自分用のキッチンを獲得したり。久しぶりのメジエール村での生活を謳歌していた。そんな中、ラヴィニアがメジエール村に到着する。メルや幼児ーズは美味しい料理や無邪気な心でラヴィニアを迎えるが、どうやら彼女には忘れられない存在がいるらしい。果たしてメルは真の意味でラヴィニアを救う事ができるのか!?
精霊祭が無事に終わり、メジエール村には日常が戻って来た。メルは焼き芋屋さんを開いたり、カレーうどんを作ったり、カマクラの中でお餅を焼いたりと料理や食を楽しんで暮らしていた。そんなある日、ウスベルク帝国からアーロンと名乗るエルフがやって来る。「屍呪之王」と呼ばれる怪物を封印する巫女の力が弱まり、メルの力でその巫女を永らえさせてほしいらしい。大人たちはまだ幼いメルに大きな責任を負わせる事に引け目を感じるが、当の本人はこれを承諾し早速、帝都に向かうのだったー。
病弱な高校生、樹生は食べ物への未練を残したまま神に召される。次に目覚めたのは異世界(メジエール村)で、姿はエルフ幼女だった!?メルと名付けられた樹生は戸惑いつつもメジエール村に順応していく。健康体で食べるご馳走の数々にうなりながら、料理を作り始めるメル。花丸ポイントという、メルにしか使えない謎のシステムを駆使し、日本の食材や調理器具を手に入れ、気ままに作られるメルの料理に村の人々も魅了されていく。