著者 : 大坪砂男
日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(4) 妖異日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集(4) 妖異
妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。小さな箱を携え、エーゲ海の船旅に参加した男が、いけすかないアベックの殺害を企てる(「エーゲ海の殺人」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、奇異で妖しい物語を収録した珠玉作短編集シリーズ第四弾。
零人零人
異様な精神が創り上げる罪の庭の美を描く表題作のほか3篇を収録する“幻想小説篇”に、書籍初収録の「露店将棋」「ビヤホール風景」を収める“コント篇”、「ロボット殺人事件」など科学趣味に溢れた先駆的な作品を集めた“SF篇”で贈る第四巻には、未発掘だった随筆と関連資料を多数併載する。生前歿後を通して初の単著文庫となる決定版全集、堂々完結。
私刑私刑
緊迫感ある展開と思わぬ落着を特徴とする作品を“サスペンス篇”として集成した文庫版全集第三巻には、出所した殺人犯を待ちうける異様な運命の悪戯を描き、探偵作家クラブ賞に輝いた表題作ほか、単行本未収録であった私立探偵ソリーの事件簿2篇、西部劇のノヴェライズ「ヴェラクルス」など18の短篇に、著者自身による作品解題・書評等を併載する。
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