著者 : 大城密
何度でも、紙飛行機がとどくまで何度でも、紙飛行機がとどくまで
出会いは10年前。教室の窓から明良が飛ばした紙飛行機を千花がキャッチした。そうして恋に落ち、結婚して、もうすぐ子供が生まれる、はずだった。二人は事故に遭い、気づくと明良は高校生に戻ってしまう。出会ったあの日のちょうど10日前だ。明良は千花を探すうち、過去と同じ日に、同じ出会いをしない限りこの10日間が繰り返され、ループから抜け出せないことに気づく。しかもループごとに、彼女に関する記憶は少しずつ失われてー。
下町アパートのふしぎ管理人 浅草六区には神様がいる下町アパートのふしぎ管理人 浅草六区には神様がいる
浅草にある《メゾン・シグレ》。銭湯が併設されている、今どき珍しいアパートだ。銭湯には人間以外──神様も訪れるというから、相当変わっている。それもそのはず、ここの管理人は霊能力者なのだ。美人だが気が強く、情に厚い下町っ子。そんな彼女には町の人々から色々な相談が寄せられる。人力車に乗っては消える幽霊、浅草芸人の舞台を見たいという神様──。どんな奇妙な事件でも断りません。必ずふしぎ管理人が解決します! 無賃乗車の老婦人 瓢箪池の風化神 仲見世かくれんぼ
下町アパートのふしぎ管理人下町アパートのふしぎ管理人
浅草にある古びたアパート“メゾン・シグレ”。管理人は意外にも若い女性で、ちゃきちゃきの下町っ子だ。情に厚く威勢がよい、そして霊能力者だというから変わっている。その力は祖母譲りらしく、代々町の相談役をしているという。彼女が関わる事件は奇妙なものばかり。だがその裏には様々な人情が交錯し、ちょっぴり切なく、そしてあたたかい。彼女は生来のまっすぐさで、人助けに奔走するのだった。下町のふしぎな物語。
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