著者 : 大森兄弟
めでたし、めでたしめでたし、めでたし
宝物の元の持ち主は名乗り出よ。鬼ヶ島から凱旋した日本一の快男児桃次郎。宝を奪われた人々を国中から集めておきながら、いっこうに返す気配がなく…。「めでたし、めでたし」では終われない、奇妙奇天烈なおとぎ話の結末は、犬、猿、雉に託された!?
犬はいつも足元にいて犬はいつも足元にいて
離婚した父親が残していった黒くて大きな犬。僕にしつこくつきまとう同級生のサダ…やっかいな中学生活を送る僕は時折、犬と秘密の場所に出かけた。その茂みの奥には、悪臭を放つ得体の知れない“肉”が埋まっていて!?日本文学史上初の兄弟ユニット作家による第46回文藝賞受賞作/芥川賞候補作。
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