これは、孤独という名の勇気。愛情に閉じ込められた男、大海原に漂流する兄弟、ATMの中の生命体ー孤高の作家が今、14年の沈黙を破る。至極の作品集。
あの世とこの世はどこでつながっているんだろう。日常の感覚に哲学的リアルをさぐる恐るべき物語。
1999年7月、預言の月が当たり前のように通り過ぎて…これ以上ない未来に行き着いた“わたしたち”の運命を透視する感動作。
シンジとヒコ-それは二つの頭をもった怪物?記憶が始まる以前より結びついた心?幼なじみの冷たい炎の物語。文芸賞受賞第一作。
いやなことって本当に忘れられるもんじゃない。音節化された少女の意識は快活な音感となって耳に残る。第33回文芸賞優秀作。