著者 : 宮内敏明
冒認出願冒認出願
笠形伊織の特許事件第一弾! 極小ベアリングの特許係争にからむ男たちの大いなる野望とロマン。 ─家族愛、郷土愛に溢れる人間味豊かな熱情で綴る。 笠形伊織はタイ出張から帰国した矢名瀬に特許侵害事件を知らされる。レクサスタイが生産するベアリングが特許侵害だという。その材料が矢名瀬エンジニアリングの製品だ。この特許は冒認出願で、レクサスタイの榊原社長と警告書差出人グロリア精工の小椋取締役は昔からこの材料を巡って因縁浅からぬ仲。笠形はまず出願前のベアリングを証拠とする対抗策を提案し解決しようとするが、小椋の陰謀で潰される。その後新たな解決策を見つけ、レクサス本社知財部と現場レクサスタイとの確執がある中、笠形は交渉の糸口を探り解決のために奔走するが……。 第一章 降って湧いた事件 第二章 発明の真相 第三章 侵害を回避する鍵 ⑴ 第四章 侵害を回避する鍵 ⑵ 第五章 鍵を使う人物 第六章 暴走する人達 第七章 仕事と人生 第八章 笠形の危機 第九章 最後の見極め
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