著者 : 富岡由貴
ウェディング・コンサルタントのユン・ヒョンスは、空港に客を迎えに行く途中、やはり空港へ急いでいるらしい得体の知れない青年に「財布を忘れたから」という勝手な理由で、自分の乗るタクシーに強引に便乗されてしまう。身勝手な上に、遊び人風のその青年に嫌悪感を覚えたヒョンスは、二度と会うこともないと思っていたその青年と再び顔を合わせることになる。その青年イ・ヨンフンが、ヒョンスの働く会社に、新しいカメラマンとしてやって来たのだ。カメラマンとしての腕はいいが、傲慢でマナーに欠けるヨンフンのせいで、一緒に働かなければならないヒョンスは何かと迷惑をこうむる。が、ヨンフンとヒョンスの亡き父に、ある共通点を見つけたことで、ヨンフンへの態度を軟化させたヒョンスは、急速にヨンフンと親しくなっていくが…。互いに打ち明けられない秘密を持った一組の男女の切ない恋物語。
ヨンフンを愛しながらも、愛されることを恐れるヒョンス。ヒョンスには、弟のチャンスにも話すことができない秘密があり、その秘密が、ヒョンスの中でヨンフンとの愛に歯止めをかけている。一方、日増しにヒョンスへの想いを深めるヨンフンは、自分の大事なカメラを売ってヒョンスのために指輪を買う。そして、ヒョンスと出逢って100日の記念日に、その指輪をヒョンスに渡しプロポーズする。ヨンフンから考える時間を3日もらったヒョンスは、自分の秘密とヨンフンへの愛との間で苦悩するが、やはり自分の運命には抗えず、ヨンフンのプロポーズを断り指輪を返す。はっきりした理由も言わず、ただヨンフンの愛を拒もうとするヒョンスに傷ついたヨンフンは、やがてヒョンスのもとを去ろうとするが、ある出来事から突然ヒョンスの秘密を知ってしまい…。互いに打ち明けられない秘密を持った一組の男女の切ない恋物語。