著者 : 富田祐弘
忍びの乱蝶忍びの乱蝶
織田信長の比叡山焼き討ちが噂される京都で、豪商邸に忍んでは金品を奪い「穢れし銭の一分をいただきます 比叡の風」と残す女怪盗がいた。名は乱蝶。叡山のお抱え商人だった父母を濡衣で処刑されていた。乱蝶は父の宝を奪い返すため、盗みを繰り返すが、忍び込んだ邸の主が殺されていて…。やがて浮かんだ強大な敵に、乱蝶は織田軍団を利用した復讐を企てる!
信長を騙せ 戦国の娘詐欺師信長を騙せ 戦国の娘詐欺師
天正四年、織田信長は城を築くために安土の地に入った。上杉謙信に備え、石山本願寺への攻撃拠点とし、さらに京に上る足掛りに、この地を選んだのだ。そしてもう一人この地に立った者がいた。戦によって両親を殺され、“騙し人”と呼ばれる詐欺師になった娘・鶴である。鶴は欲望渦巻く乱世の中で騙しの腕を磨き、戦の元凶、信長に壮大な罠を仕掛けるが…。
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