著者 : 小井湖イコ
十五年後に、会いましょう。 〜顔も知らない運命のアルファが距離をつめてきます十五年後に、会いましょう。 〜顔も知らない運命のアルファが距離をつめてきます
「ごめんなさい。大好きです。愛してます」 オメガの灯莉は昔、自分より幼いアルファに思わぬ事故で噛まれたものの、 奇跡的に『番契約』は不完全なまま。 結果、発情(ヒート)が来ることもなく、ベータのように穏やかな日常を過ごしてきた。 あれから十五年。 あの時のアルファと再会しなければ、このまま普通に過ごせると思っていたのに…。 超人気アルファ俳優・如月透麻が初めての生配信で <たった一人の人へ>送ったメッセージをきっかけに、灯莉の時間は突然動き出す…! 「俺はやっぱり貴方に会いたい。『貴方との未来』が欲しい」 過去に運命の相手を傷付け見失った年下アルファ×事故によってオメガとしての負担から解放されていた年上のオメガ。 【人物紹介】 如月透麻:超人気俳優。 灯莉の一挙一動に泣いて喜ぶヘタレわんこアルファ。 咬傷事故を悔いながら、灯莉だけを一途に想い続けてきた。 伊岡灯莉:一級建築士。 年上のしっかり者オメガ。 透麻とは一生会うつもりはなかったが、なんだか透麻が可愛く思えてきてしまう。
祝福をもたらす聖獣と彼の愛する宝もの祝福をもたらす聖獣と彼の愛する宝もの
「おまえは私の宝だから」--家庭に恵まれず孤独を抱える自分にお守りの指輪をくれた綺麗な人ーーそんな前世の記憶を思い出したヨアンは、魔法名門侯爵家の子でありながら祝福が受け取れず、魔法が使えない「紋なし」と疎まれていた。けれど、記憶を思い出したことで劣等感を払拭したヨアンは開き直ることに。しかし、そんな彼に告げられた進路は「聖獣の世話役」。実質の死刑宣告だった。逃げるつもりだったヨアンだが、聖獣の正体が記憶の中で自分を宝と言ってくれたその人だと知る。記憶とは姿が違うヨアンを、聖獣は覚えていない。彼のお守りを守れなかった後悔を胸に、今度こそは彼の役に立とうとヨアンは思うが…。
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