著者 : 小山内美江子
親と子と親と子と
早瀬志津子の夫・亮介は、一流商社のエリート課長。関西の有名高校に通う一人息子の透。平凡だが幸せな家庭は、透が父親の車で人身事故を起こしたことから崩壊が始まるー。亮介は息子の身代わりとなって警察に自首するが、罪の意識を感じない透、息子のことしか考えない志津子に、亮介の心は変わってゆくー。現代社会の家族の在り方、親と子の絆を鮮烈に描く長編小説。
愛がわたしを愛がわたしを
男性週刊誌“プレイガイ”の編集者・川瀬加津子は、下請けのプランナー会社社長楠田浩介と愛し合っていた。だが、加津子は浩介の友人保と結婚する。幸せな結婚生活も、保が自動車事故で植物化人間になってしまい、崩れて行く。生活を支え、仕事に生きる女の空しいこころに忍び寄る愛。様々な人間模様を背景に、揺れ動く女ごころを描いた長編恋愛小説。
そして幕があがった(上)そして幕があがった(上)
今、君よりも一緒に居たい人がいるー。夫の大滝悟は、そう言って家を出て行った。憎しみに燃えながらも妻の芙佐子は残された三人の娘を育てるのに必死になった。芙佐子母娘を物心両面から支えたのは、彼女の親友・邦枝だった。邦枝も離婚経験者である。苦しい試煉を超えて生身の女として生きようとする彼女たちの姿を描く著者初の長篇小説。
そして幕があがった(下)そして幕があがった(下)
真面目で教育熱心な中学教師・大滝は、教え子の母・祐子を愛してしまった。彼女には夫も子供もいたが、愛を貫こうと二人は駈け落ちする。その経緯を書いた小説で、祐子は女流作家の道を歩き始めたがー。一つの愛が様々に波紋を広げて、男と女、親と子の絆を激しく揺する。新しい女性の生き方を探る問題長篇小説。
3年B組金八先生愛のポケット3年B組金八先生愛のポケット
愛をあげよう、ポケットの中の愛を。そうたんとはあげられないが、心が渇いたときは思い出してくれ、先生のポケットの中の愛を-。息ぐるしい中3の秋を、今日も金八先生は、生徒たちといっしょに歩いていく-。
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