著者 : 小島きいち
沈黙の護衛騎士と盲目の聖女沈黙の護衛騎士と盲目の聖女
《第4回Jパブ大賞受賞作》森深くにある屋敷でひっそりと暮らす《先見の聖女》ユリアナ。彼女は以前未来を変えた代償で、視力をなくし左足も不自由になっていた。ある日、ユリアナのもとに十日間限定で護衛騎士レームが遣わされる。彼は「声が出せない」らしく、意思疎通の手段は手に持った鈴のみ。不自由さを抱える同士、次第に絆が生まれていく二人。しかし彼が去る日が目前となった頃、ユリアナは先見でレームが彼女の初恋の人ーー第二王子レオナルドだということを知る。なぜ彼がここに? 戸惑うユリアナだが、彼と会えるのはこの機会を逃せばもうないーーそう思った彼女は、ある覚悟を固める。「今夜、私を抱いてください」
初恋の君に、永遠を捧げる 一途な公爵は運命を超えて最愛を貫く初恋の君に、永遠を捧げる 一途な公爵は運命を超えて最愛を貫く
「もっともっと幸せにしてあげたい。今の僕ができる、全部で」美しい庭に惹かれた夏のある日、幼いリリィが出会ったのは公爵子息のローレンスだった。身分の違いを知りながらも恋に落ち、毎年彼が帝都を訪れる夏にだけ“貴族の令嬢”として密かに逢瀬を重ね、心と身体を近づけていく。けれどある年、彼の許嫁を名乗る令嬢が現れ、リリィとの関係は『女性を学ぶ、結婚までの練習台』だと告げられる。-ローレンスを信じたい。そんなリリィの想いを裏切るように、彼からの連絡も途絶えてしまい…。運命に引き裂かれても、ただお互いだけを愛し続けた、十年に渡る切ない恋の行く末はー。
PREV1NEXT