著者 : 小川マコト
走れ!スーパー茜号走れ!スーパー茜号
【第2回ハナショウブ小説賞 opsol部門大賞受賞作】 走り、立ち止まり、立ち止まり、走る。 そうして日々は、進んでいく。 心も身体も、限界だった。 ハードワークが原因で体調を崩した宮沢祐介は、三十歳を前にIターン転職を決意。生まれ育った東京を離れ、人口二千五百人ほどの小さな町で、移動スーパー「茜号」を走らせている。 複雑な家庭に育ち、かつての恋人とはうまく付き合うことができなかった。過去の経験から、つい人との距離感に慎重になってしまう祐介だったが、茜号を通して繋がる町の人たちとの出会いが、深く傷ついた心を静かにほどいていくーー。 “変わらない現実”の中で“変わる心”を描く、再出発の物語。 人生は、そう簡単には変えられない。 それでも、偶然出会ったこの場所で、俺は確かに救われたのだ。 なみさんの梅干し 恐るべき公民館前の乙女たち 茂さんのカータルボレ 優しい気持ち
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