著者 : 小田部尚文
千の風になって……あの歌が聴こえる千の風になって……あの歌が聴こえる
この物語を読み終わって涙を浮かべない人はいないだろう。 真剣に生きた信夫とそれを支え続けたのぞみ。二人の人生は千の風になってカイジ浜の星空に消えていった。 一橋大学を出た信夫は会社を改革改善しようと懸命に働くが味方だった社長に裏切られ解雇された。 その後信夫には不運が付き纏った。信夫を支え続けたのぞみ。二人はどん底の生活に突き落とされ信夫は死んだ。「人は5年幸せだったら、その人生は幸せだったっていうのよ」そう言われてのぞみは振り返った。「そうきっと幸せだった」ある新月の夜、のぞみは信夫の骨壺を抱えて「千の風になって」を口ずさみ見知らぬ墓地を彷徨っていた。
ごじゃっぺごじゃっぺ
デブ、チビ、ハゲ、おまけにコテコテの茨城弁の雷太。女にもてない。されどメガバンクの超エリート銀行員。規定にとらわれないこの男は、人から「ごじゃっぺ」と呼ばれた。彼は人事部のふとした手違いでアメリカのロスアンゼルス支店から暴力団の巣窟のような支店に支店長で転勤させられてしまった。そこで快刀乱麻を断つ活躍で支店を立て直し、恋人まで見つける痛快な恋物語。
PREV1NEXT