著者 : 小野孝二
明治修羅街道明治修羅街道
南部藩の村井一族を破滅させ尾去沢銅山を奪い取った大蔵大臣。貧しい密猟者を屯田兵に射殺させて楽しんだ北海道長官。朝鮮女帝閔姫を斬殺した日本壮士団の黒幕。待合政治のパイオニヤ、横浜富貴楼の勤王芸者。批判する者は地獄の北海道監獄にたたき込み、大商人と結んだ高官たちの夜ごとの酒池肉林。昨日までの志士たちのこのあさましき転落の背景は?。乱舞する怪盗悪女。神出鬼没の鹿鳴館小僧。民権の志士の北海道監獄、死の脱走。明治維新とは、一体なんだったのか?。現代日本の病根の源流に肉迫-。
悪名太平記悪名太平記
異形異類の狂い咲く世。豪快な政略軍略を駆使して旧い権威の一切を焼き払い、新しい秩序を目ざして突進する足利尊氏の執事高師直-。猪の生き血を吸って絶倫の精力で、我欲以外は念頭にない権門高家の美姫妻妾を片っ端から毒芽にかけ、遂には前の関白の姫に恋し華燭の典に乱入して-。「神を恐れず」「巨悪と巨善」と「鬼と人と」…乱世型天才児の不敵な生きざまを、歴史文学の奇才が、現代の視点で活写。
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