著者 : 山下紘加
可及的に、すみやかに可及的に、すみやかに
大人だって道に迷う時あるよー。離婚を機に実家へ戻った詩織。彼女と息子・翔を支えるのは、折り合いの悪い母、寡黙な父、そして元夫と付き合い始めた親友だった。『あくてえ』で注目の著者、初の連作二篇!
煩悩煩悩
落ちるのなら、ひとりでなくふたりがよかった。中学生の頃からずっとふたりでひとつだった安奈が、恋をしていると知った私はー。芥川賞候補『あくてえ』で注目を集める異才の文藝賞作家が放つ、破壊的青春譚。
ドールドール
僕はユリカを愛していたんです。愛なんです。先生とか、クラスの連中には、わからない愛。僕は真剣でした。真剣なことを、気持ち悪いなんて言わないで欲しい。時代を超えて蠢く少年の「闇」と「性」への衝動。第52回文藝賞受賞作。
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