著者 : 山田風見子
まさかの女まさかの女
日常のすぐとなりにある“まさか”の世界へ、ようこそーー。 一匹のカメと孤独な青年の奇妙な交流と成長の物語「長い道」。行き場を失った物書きが迷い込む不思議な列車の旅「まさかの女」。夫婦の静かな絶望と神話的記憶が交錯する「夜光狼」。現実と幻想が織り交ざる三つの物語が描き出すのは、“弱くて滑稽で、しかし美しい”人間の姿。 長い道/まさかの女/夜光狼
シャドウ・ブルーシャドウ・ブルー
体の中の野獣が今にも腹の皮を突き破り、心臓をちぎろうとする。狂っている内なる自分を感じながら、「そいつ」は冷静にライフルの照準を騎手の脇腹に合わせた…競馬場を切り裂くその轟音とともに、都会で挫折し村に逃れてきた元ロックシンガーの鮎子は、果てしない恐怖の旅へと連れ去られる。ハヤカワ・ミステリ・コンテスト受賞の気鋭作家がカントリーを舞台に異常な連続殺人を描く入魂のノン・ストップ・サスペンス。
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