著者 : 山邑圭
荻窪東署の刑事・椎名真帆は、杉並区のマンションで起きた絞殺事件に駆り出された。現場で女性の左耳だけが切り取られた遺体に悲鳴を上げる真帆を、さらに驚かせる事態が待ち受ける。大森湾岸署の新人刑事・村田龍彦とコンビを組めというのだ。異例の指示には何か理由があるのか?何かを隠すように単独捜査を繰り返す村田に、真帆は不満を覚えながらも、事件の真相に迫っていくがー。注目の著者による書き下ろし警察小説。
警察行政職員を目指していたはずが、意図せず警察官となった椎名真帆。交通課で思わぬ優秀さを発揮した真帆の異動先は、なんと刑事課だったー。都内で、女性の刺殺体が発見された事件の捜査を担当することになった真帆は、先輩の古沢とともに現場周辺の聞き込みに向かう。被害者の関係先をあたるなかで、浮び上がる孤独な女性像。容疑者の影が見えた矢先、真帆は捜査から外れるよう命じられ…。新鋭による書き下ろし警察小説。
人民政府軍×無国籍軍。21世紀初頭ー「北の大国」は北海道、新潟、栃木北部までを侵攻。「日本民主主義人民共和国(DPRJ)」を成立させた。日本軍は首都東京を死守すべく埼玉北部に解放戦線(NFL)を結成し、藍とその友人である3人の所属する無国籍軍が中心となって盾となり、日本列島は内戦状態が続いていた。藍は狙撃の腕とその身体能力を買われ、沙羅たち3人を率いる狙撃兵のリーダーとなるのだが、突然の空爆で全身を負傷し、一時的に意識不明となってしまうのだった…。映像版「東京無国籍少女」では描かれていない空白の時間が蘇る。待望のノベライズ!!
カーシャと明、二人は過去の想い出を断ち切ることができるか?長編2作を収録した書き下ろし!!
FSB(ロシア連邦保安庁)から交換研修生として警視庁警備部へやってきたカーシャは、特車二課での緩い日々にうんざりしていた。満足に動かないレイバーと食事の買い出しで揉める隊員たち。そんなある日、なんと食事の買い出しに行った隊員たちがテロリストたちに人質として捕らわれてしまったのだ。事態を察知したカーシャは単身で解決に乗り出すがー。レイバーの出動はあるのか?カーシャの活躍を描く、書き下ろし。
警視庁警備部特科車両二課ー通称「特車二課」は、存続の危機にあった。あの悪夢のような出来事が起きたのはふた月以上前。装備総点検と称した警視総監の視閲式で、特車二課の二機のレイバーが放った礼砲が、式典を破壊する事件が起きたのだ。実動すらままならないレイバーを抱え、特車二課は風前の灯火。そんな中、立て篭もり事件が発生し、緊急出動が命じられた!押井守と山邑圭による新世代のパトレイバー、文庫書き下ろし。