著者 : 岡崎洋
香港復讐の夜景香港復讐の夜景
本郷義明は外務省アジア局に勤務する若きエリート官僚という表の顔の裏に、イギリスの保険会社『コントロール・リスクス・リミテッド』の調査員というもう一つの顔を持つ諜報活動のエキスパートで、一撃必殺の武術“空拳道”の達人であった。日本のトップ商社マニラ支店長誘拐事件のおり大変世話になった美貌のマニラ娘ミゲールを香港に招待して休暇を過ごそうと訪れた本郷は、早くも謎の男たちから襲撃を受けた!その男たちは中国マフィア“十四K”という秘密結社のメンバーだった。なぜ…!?そして、彼らを操る黒幕の正体と、本郷・ミゲールふたりの運命は。
比島灼熱の追走比島灼熱の追走
第二の“若王子事件”か?総合商社丸和のマニラ支店長が誘拐された。犯人は身代金20億円を要求し、マスコミを極度に警戒して人質の生命も保証しないと脅迫している。事件を知るものはフィリピン大使・内閣官房長官・外務省アジア局長などほんの数名で、身代金引き渡し期限はあと5日しかない。局長の特別密命で部下の本郷義明が人質救出に潜入したが、その当日にはASEAN歴訪中の日本国の首相が何も知らずに現地入りする。人質の幽閉場所も犯人像も皆目不明で、すべては謎のままであった。本郷はみずからを囮にして敵の正体を暴くよりほかに手段はなかった。本郷の怒りの鉄挙がうなる。-バクラス(変造パスポート)コネクションの絡んだ事件の裏の陰謀とその黒幕は。
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