著者 : 岡篠名桜
屋上に神社があるテナントビルで受付嬢として働く苑子。屋上神社の神主の幹人と交際中だ。幹人の亡き妻との息子陽人から「おじいちゃんが入院した」と聞いて心配するが、幹人からは何も教えてもらえず不安な気持ちに。いっぽう、ビルに入居する歯科医院には、このところ謎めいた差出人不明の手紙が定期的に届いていて…。日常の小さな謎が人の縁を繋ぐお仕事ミステリー。シリーズ完結!日々の暮らしの中で、少しずつ深まったり、離れたり。人と人との「縁」を描く、心温まる連作ミステリー。
神主の幹人との距離を縮められない受付嬢の苑子。だが夏休みで屋上神社に遊びに来るようになった幹人の息子に懐かれ、愛おしさが募る。そんな時、ビルに幽霊が出るという噂が…?(解説/神田法子)
受付嬢として働き始めた苑子の勤務先のビルの屋上には、なぜか神社の鳥居とお社が。縁結びに御利益があると言われているらしく、様々な事情を抱えた人々がそこを訪れていて……。(解説/吉田伸子)
大阪ミナミの雑居ビルにある、「ビンテージ&アンティークショップ アシュリ」。アメリカのミッドセンチュリー家具を中心とした西洋古家具店だ。ふと訪れた女子大生の季子は、店頭にあった猫のブックエンドを誤って壊してしまったのをきっかけに、アルバイトをすることになった。時を経た家具に囲まれた店は落ちつくけれど、店長も来客もなんだか謎めいていてー使い込まれた家具が呼び込む、奇蹟によく似た物語。
神田にある「上谷塾」に新たな手習子がやってきた。剣術道場の主・比賀兵衛の遠縁の今井竹之助と紹介された男の子は、幼い顔立ちながらも、抜き出た才で周りを驚かせた。そんなある日、比賀が何者かに襲われて……。
大坂の旅篭「さと屋」の看板娘で、町案内を生業にする花歩。ついに生き別れの実の父と再会するが、幼い頃に花歩が置き去りにされた理由と父の身の上は、思いもかけないものだった。これからは実父と共に暮らすことにするのか、それとも養父母が営む「さと屋」を継ぐのか、武士である千代太郎との身分違いの縁談を受けるのかー花歩に、決断の時がせまる。人情時代小説シリーズ、堂々完結!
大坂の旅籠「さと屋」の看板娘で、町案内を生業にしている花歩。江戸から来た戯作者一行に頼まれ、浄瑠璃や歌舞伎の舞台になった場所を案内して回ることになる。彼らのうちの一人が盗人の疑いを掛けられてしまい、何とか濡れ衣を晴らそうと、犯人を捜し始める花歩だがー。表題作他、全3編を収録。大坂の風物と共に少女の成長と恋が描かれる、人情溢れる書き下ろし時代小説、第4弾。
大坂の旅篭「さと屋」の看板娘の花歩。名所案内と案内図「浪花歩図絵」の評判は上々だが、図絵に載せて欲しい店からの付け届けも急増、対応に頭を悩ませていた。そんなとき、花歩の行方知れずの実父が描いた宝船の絵と、そっくりの絵を見たという人が現れて…。秋の名月、晩秋の顔見世興行、冬の雪景色など、風物と共に綴られる全4編を収録。浪花の人情溢れる書き下ろし時代小説、第3弾。
大坂の旅篭「さと屋」の看板娘・花歩。宿の手伝いの傍ら始めた名所案内で天神祭を訪れるが、祭の最中、さと屋の泊まり客の一人が騒ぎを起こしてしまう。人が見てはならないご神体を見ようとした、というのだ。彼は「天神さんに罰を当てて欲しかった」と言うのだが…。表題作ほか、「七墓めぐり」「浪華御役録」を収録。浪花の風物を鮮やかに描く、人情溢れる書き下ろし時代小説シリーズ第2弾。