著者 : 岸田メル
道果ての向こうの光(黄昏の花と暁の騎士)道果ての向こうの光(黄昏の花と暁の騎士)
二人の道の果ての向こうにあるものは絶望か、それとも……!? 馬車に轢かれた町娘のユーナは、謎の光に請われるがまま、同時刻に自殺を図った聖女・シェリアスティーナの命を繋ぎとめるため、彼女の身体に入り、1年間の期限付きで王宮で生活することになる。王宮での生活にも次第に慣れ、シェリアスティーナの婚約者であるアシュートに淡い恋心を抱きはじめたユーナだったが、シェリアスティーナの壮絶な過去を知り、王宮を彼女にとって少しでも居心地の良い場所にしようと、身代わり聖女としての残り少ない時間を彼女のために使う決意をする。一方、シェリアスティーナがユーナであることを知らないアシュートは、恨んでいたはずの聖女に好意を感じている自分にひとり苦悩していた──。
道果ての向こうの光 二人の聖女と遠い約束道果ての向こうの光 二人の聖女と遠い約束
真っ白な空間で出会った謎の光に請われるがまま、聖女シェリアスティーナの身体に入り生活することになった町娘ユーナ。シェリアスティーナの起こした過去の陰惨な事件に傷つき、反抗的だった王宮の人々は、ユーナの純粋な心に触れてゆっくりと変わっていき、ユーナも穏やかな王宮での暮らしに安らぎを感じるようになる。しかし、新たな護衛として現れた思いもよらない男の存在が、ユーナの心を揺るがしていく。シェリアスティーナに身体を返し、いずれ消えなければならないことに複雑な気持ちを抱くユーナ。己の迷いを断ち切るように、シェリアスティーナの過去を知るべく奔走するが、聖女を亡き者にしようとする反聖女派の動きも活発になってきて──!?
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