著者 : 川辺純可
アインスタインと春待月の殺人アインスタインと春待月の殺人
アインスタイン来日に沸く大正11年。歯科医の悠木丈史は白昼夢から目覚めると一週間先の時間にいた。そして庭の焼却炉には人が入れられていた。友人の小説家・藤江に相談にいくと自分がバスにひかれて重体だという噂を聞いたという。一週間の自分の行動を遡ってみるが、周囲の人々からはとても自分とは思えない自身の行動を聞かされる。
ミズチと天狗とおぼろ月の夢ミズチと天狗とおぼろ月の夢
麻衣は大学の友人・弓の結婚式に出席するために島根県の山奥の集落へ向かう。そこはニシのミズチがヒガシのお姫様と結婚を望み、天狗に討伐されたという言い伝えが残る因習的な村だった。70年前のニシとヒガシの結婚式、不可解な弓の言動、麻衣が夢でみていた景色と同じ情景。麻衣は困惑の中で華燭の典が始まる。
時限人形時限人形
島に隠された宝があると言った男が死んだ。そして、その死をめぐる新たな連続死と突然現れた謎の男。あの「人形の情念殺し」がその背景にあるというのだが……。瀬戸内の小島を舞台に新鋭が挑む推理劇。
焼け跡のユディトへ焼け跡のユディトへ
敗戦から6年、瀬戸内のある軍港都市で起こった女性連続殺人事件。被害者には能面が被せられていたー審査員刮目の「動機」が物語を一変させる傑作!島田荘司選第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。
PREV1NEXT