著者 : 後谷戸隆
泣けて、笑えて、驚いて……物語の先の予想しない結末に話題沸騰! 2600万PVを突破し感動の渦を巻き起こした表題作はもちろんのこと、Xでバズった人気作品のほか、書き下ろし作品を加えた超短編集がついに登場!
神戸のひとり出版社・EYEDEARがお届けする、文芸ムック第二号! 『青』をテーマに、豪華執筆陣が小説、エッセイ、短歌を書き下ろし。また、同テーマにて開催し、453作品が集まった『第二回あたらよ文学賞』の受賞9作品を一挙掲載。 今、わたしとあなたがいちばん楽しめる文芸誌。いつまでも明けることのない素晴らしい夜ーーあたらよを共に楽しもう! 参加クリエイター/作品 【巻頭特集・座談会】 『物語のつくり方』 今村翔吾/蒼山皆水/輝井永澄/馳月基矢 【小説(短篇/SS)】 蒼山皆水『その青だけは忘れない』 犬怪寅日子『虎山犬飛子のままならぬ人生』 後谷戸隆『永遠に留年』 梧桐彰『ブルーチームの憂鬱』 坂崎かおる『どんぐりの森の満開の下』 百百百百『サハラの目』 輝井永澄『彼は天才だから』 鉈手璃彩子『夏味』 人間六度『Still on earth』 馳月基矢『宿望ブルース』 日崎アユム『青天に映ゆ』 ファビアン『#00a0e9』 マルクス・ホセ・アウレリャノ・シノケス『マコンド』 【短歌】 上坂あゆ美『海は灰色』 フラワーしげる『イタリアの青い宇宙船』 【エッセイ】 木爾チレン『私の感性を形成した青い作品たち』 齋藤明里『変わることの無い「青」』 佐川恭一『青き栄光の日々』 ピストジャム『哀しみの複数形』 ひらりさ『いまは行けない海たちへ』 【第二回あたらよ文学賞・受賞者】 神木『青い血のナルカ』 千葉ヨウ『葬礼業者の弟子』 咲川音『青はおひめさまのいろ』 伊藤なむあひ『鯖を読む』 夏越リイユ『青を弔う』 渡良瀬十四『降る雨の如く』 守崎京馬『零れ藍』 やらずの『陰日向』 白城マヒロ『1K海中生物図鑑』
おれのせいで人が死ぬ。それでも生きたかったーー。 生まれてこの方、須磨軒人(すま・のきひと)に安心できる場所はなかった。 どこにいてもお化けに苛まれる。人に憑りつき、人を殺す“真っ黒なお化け”に。 そのために友達もできず、お化けに対して理解を示そうともしない父親とも縁を切るはめに。 しかし、結婚し、家族を持った軒人はもう逃げるわけにはいかない。 なぜ自分にばかりお化けが出てくるのか? 父は本当にお化けが見えなかったのか? お化けとは一体何なのか? 謎を抱えたまま、軒人はある霊能者を頼ることになるがーー。 ーー次はおれが、殺される。 Twitterで話題の新星が放つ本格オカルトホラー。