著者 : 志木沢郁
我らの流儀我らの流儀
先手鉄炮組与力・宇佐見伸介は、大川端での火盗改の捕物の首尾が、お忍びの将軍・吉宗の目に留まり、お目見えのうえ業物の鉄砲を拝領する栄誉に浴した。日々のお勤めに戻った伸介は、南町奉行所の笠原彦四郎を通じて秦野諌山という兵学者を知る。立て続けに浪人者が辻斬りに遭った事件と諌山の学塾との関わりが次第に浮かび上がり、不穏な陰謀の影が伸介の前に立ちはだかった。
黒房の十手黒房の十手
組頭・三宅政照率いる先手鉄炮組は臨時の増役で悪党どもを捕らえる火盗改を仰せつかった。三宅組与力・宇佐見伸介は慣れない捕り物に向けて手探りで準備を進める。そんななか、堂塔の火事に紛れて寺宝が持ち去られる事件が頻発する。町奉行や寺社奉行との軋轢や確執を乗り越えて、正義を全うする侍たちの活躍を描く時代ヒーロー小説。誰も見たことのない新たなる火盗改の登場!
食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで
例繰方同心の香川景蔵と同心見習いの野呂丈一郎が、焼き松茸の香りを味わっている時、恐るべき事件は、すでに始まっていた。一見いたずらで書かれたと思える謎めいた絵文が、10日ほど前に景蔵の許に届けられていたが、それが現実の事件となったのだ。これは、奉行所と景蔵に対しての挑戦で、仕組まれたものなのか。事件の真相を追う2人。だが、第2の謎文が届けられ…。とっておきの「謎」と「料理」で贈る、長篇時代小説。
見習い同心捕物帳 深紅の影見習い同心捕物帳 深紅の影
父の後を継ぐため、見習い同心となった野呂丈一郎は、不器用で文字通りの馬鹿力だけが取得。ある日、上役から例繰方同心の香川景蔵に会うよう勧められた丈一郎は、与力の認める切れ者が気になり、訪射る決意をする。いざ訪問してみると、香川は飄々として驚きもせず丈一郎を受け入れるのだった。翌朝、昌平橋付近で髪を切られた女の死体が発見された。奇怪な事件を任されることになった丈一郎は、初めての探索に乗り出すが…。
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