著者 : 数多久遠
202X年春、中国国家主席が「金門・馬祖は中国の安全保障上の脅威」と発言、対岸に戦力を集結させ始めたー!防衛担当内閣官房参与の蓮田は、君田首相から衆院の解散について意見を求められた。アメリカ大統領選の今年、解散が重なれば、日米の政治的空白を突いて、中国が軍事行動に出る可能性を懸念するも、君田は解散を断行。はたして中国はそれを好機と動き出したのだ。大陸に最短で数キロに接する金門・馬祖諸島は、第二次大戦後、台湾領として死守され、以降、複数回の交戦を経て、現在は緊張緩和が図られていた。だが、邦人救出に向かった空自機と中国軍戦闘機との接触事案が発生する。首相と蓮田らは、新たに整備された平和安全法制に基づき、重要影響事態、存立危機事態、そして武力攻撃事態の対応を協議。事態は刻々と緊迫の度を増し、一触即発の危機が迫っていたー。
厳寒の秋田沿岸に漂着した脱北者が、SLBMを40発急造したと証言した。北朝鮮には、まともな潜水艦がない。証言は真実か、嘘か?統合情報部の玉井二等陸佐と采女三等海佐は、海中からミサイルを打ち上げる発射筒を機雷のように海流に乗せて標的地に接近させるのではと推理。やがて屋久島南方トカラ海峡を通過した北朝鮮の貨物船ワイズマイト号の喫水線変化から、何かを海中投棄したと確信。SLBMの弾頭は、核であるとも推測された。ついに、掃海部隊の機雷エキスパートである水中処分員EODの大越一等海尉、米海軍特殊部隊SEALsにならって創設された特別警備隊の三杉一等海尉らが出動、悪夢のごとき奸知から日本を守るべく、決死の攻防が始まった!
北の核・ミサイル実験が続き、米国大統領選挙が行なわれた二〇一六年十二月、首相の地元・山口長門での日露首脳会談で返還交渉は解決するはずだった。それが一転、突如暗礁に乗り上げたー元幹部自衛官の著者が、インテリジェンスというもう一つの“戦闘”を描く!
尖閣諸島に中国駆逐艦が接近。厳戒下、海自護衛艦が消息を絶った!沖縄の海に何が潜んでいる!?わが国初の女性首相御厨は、新兵器搭載潜水艦「こくりゅう」投入を決断。同艦には、深海で亡くなった婚約者の事故の真相を追う技官木村美奏乃が乗っていた…。緊迫する日中!最先端技術と頭脳を駆使した熾烈な海中の戦いを圧倒的迫力で描くミリタリー・サスペンス!
「自衛隊が北朝鮮で、極秘作戦を展開中か?」テレビ毎朝がスクープを報じた。陸自隊員の種痘接種事故を端緒に、毎朝新聞社会部記者の桐生琴音が、特殊作戦群の一部隊、通称“山岳連隊”の動きを追って掴んだ特ダネだった。最高指導者の求心力が低下した北朝鮮に内部崩壊が迫る中、政府は日米安保に基づき、自衛隊の総力を挙げてミサイルを発射前に撃破するノドンハント、及び拉致被害者の多地点同時救出を計画。さらに米軍の強い要請を受け、北朝鮮が極秘開発した天然痘ウイルスを使った生物兵器を奪取するため、室賀三佐率いる“山岳連隊”を、研究施設のある半島東北部摩天嶺山脈に潜入させた。だが、スクープのせいで北朝鮮の反撃が激化。その上、想定外の悪魔的計画までもが浮上して…。陸の戦闘を描く傑作ミリタリー・サスペンスの最新作!
陸上自衛隊特殊作戦群の秋津陸佐率いる約四〇名が失踪。直後に「竹島を“奪還”した」と驚愕の宣言がなされる。緊張が走る自衛隊。はたして彼らの真の目的は?日本政府はどう動くのか?そんななか秋津の婚約者で空自幹部の倉橋日見子は、孤独な二四時間の戦いをはじめた…。元幹部自衛官の著者が、今そこにある日本の危機を描く、緊迫のエンターテインメント!
尖閣諸島に中国駆逐艦「石家荘」が接近、日本政府は海上自衛隊護衛艦「あきづき」を派遣した。中国国内の政治情勢悪化にともない、両国の情報戦が激化している矢先のことだった。一方、新型ソナー兵器開発に携わる海自技官木村美奏乃は、五年前に潜水艦事故で亡くなった婚約者の死の謎を追っていた。やがて、「あきづき」が魚釣島近海で消息を絶ち、緊迫する東シナ海へ、わが国初の女性首相御厨は、新型ソナー兵器を搭載した潜水艦「こくりゅう」投入を決定。木村も乗艦することになったが…。緊迫する日中関係はどうなるのか。婚約者の命を奪った事故の真相とは?沖縄トラフの海中を舞台に、最先端技術と頭脳を駆使した熾烈な戦いを圧倒的迫力で描いたミリタリー・サスペンスの傑作!