著者 : 星月渉
「私は人間(ひと)であることを諦めない」 西彩子(にしさいこ)、連続殺人犯の娘。人呼んでレクターガール。 現代のエリザベート・バートリと言われた連続殺人鬼を母に持ち、 自身は肉体的に痛みを感じない特殊体質と常人とは異なる脳波を持つ天才サイコパス。 彼女は戦う。自由であるために。 彼女が彼女であるために。 妊婦ばかりを狙った連続殺人事件の重要参考人とされたのは16歳の少女、西彩子(ルビ:にしさいこ)。 4年前に同様の事件で逮捕され、拘留中に自死したシリアルキラー西玲子の遺児である。 彩子は6本の指を持つ手で美しいピアノを奏で、非常に高い知能を有する一方、痛覚の一切を持たぬサイコパスであった。 彩子を調べ始めた刑事の河口は、4年前の事件と今回の事件は同一犯であり、玲子でも彩子でもない真犯人がいると睨む。 同様に4年前から事件を追ってきた彩子は河口とタッグを組み、恐るべき事件の真相に立ち向かっていく……。 ピアノを愛する天涯孤独の刑事×サイコパスの少女。 音楽で結ばれた異色のコンビが希代のシリアルキラーを追うバディミステリー! ★読者の声 強くて、かっこいい。彩子のような生き方に憧れます(17歳・高校生) サイコパス同士の頭脳戦にシビれる。誰よりも強くて、でも抱きしめたくなるほど彼女は愛おしい(20代・会社員)
note創作大賞W受賞でドラマ化決定のノンストップスリラー。ベストセラー作家・森林麻美がブログで自死をほのめかし「私の死体を探してください」という文章を残して消息を絶つ。担当編集者の池上は新作原稿を手に入れるため麻美を探すが、その後も作家のブログは更新を続け、様々な秘密が次々に暴露されていく。衝撃的なブログの内容に翻弄されていく関係者たち。果たして麻美の目的は? そして麻美は本当に死んでいるのか?
小説投稿サイト〈エブリスタ〉×竹書房が募った恐怖の頂点。 第1回最恐小説大賞受賞作! 禁断の蒐集室=ヴンダーカンマーを現代に甦らせた少女の真実とは? エグさの限りを詰め込んで、なお透明。 正負、善悪、すべてを振り切った鬼子のイヤミス! *** ヴンダーカンマー=驚異の部屋。 それは近世ヨーロッパで流行した怪奇珍品を陳列するためのコレクションルーム。 いま、それを現代に甦らせようとする一人の少女がいた。 渋谷唯香、十六歳。 緻密な計算のもと、次々と集められていくおぞましきコレクション。 それはいったい何のため? 誰のため? 最後に残された1ピースの空虚を埋めるものとは……。 舞台は閉鎖的な地方都市の高校。 その旧校舎本館で一年生の女子生徒が惨殺された。 それは16年前に同じ町で起きたもう一つの猟奇殺人事件に酷似していた。 殺害現場に居合わせたのは被害者と同じサークルの生徒と教師計5人。 誰が「彼女」と「彼女」を殺したのか……? 小説投稿サイト〈エブリスタ〉×竹書房が贈る禁忌のホラー、 突き抜けたエグさがクセになる背徳のイヤミス! ●最恐小説大賞とは… 小説投稿サイト〈エブリスタ〉と竹書房がノールールで募るホラー小説の賞。 心霊、サイコ、サスペンスなど怖ければ何でもアリ。タブーはありません。 最恐こそ最強の仁義なきホラー小説大賞です。 第1回は、「ヴンダーカンマー」(星月渉)と「怪奇現象という名の病気」(沖光峰津)の2作がW受賞となった。