著者 : 朝日川日和
レオンハルトとの婚約と、ワグナー家の当主として叙爵が決まったリディ。婚約者でありながら引き続き雇い主と侍女という二人の距離はなかなか縮まらないが、夜会で出会ったレオンハルトの従妹・エステルの登場で、リディの心は揺れる。彼女には、レオンハルトからの恋心を素直に受け止められない事情があった。王都では、怪しい媚薬や美術品の贋作を扱う悪徳商人の暗躍が噂されるなか、リディはとある無名の画家が遺した絵画に価値を見出し、その謎と向き合うことに。機転と審美眼で自らの未来を切り開く派遣侍女が、最後につかみ取る幸福とはー!?
街の派遣所から王城の給仕係として派遣された、元男爵令嬢のリディ。お給金ぶんはきちんと働くが、「地味で目立たずほどほどに手を抜く」のが信条だ。しかしある日、隠していた語学力が外交官である侯爵・レオンハルトに見抜かれ、直接雇用で彼の仕事を手伝うことになる。追加の報酬に惹かれて始めた兼業生活だが、同僚からの嫉妬やトラブルが降りかかり、リディの日々は平穏とは程遠いものに。ピンチのたびに駆けつけ、助けてくれるのはいつもレオンハルト。彼に感謝はするものの、注がれる甘い視線の意味にはまったく気づかずー!?
女神によって異世界のダンジョンのラスボスに転生させられてしまった蒼太。でも、冒険者を迎え撃つなんて無理だし、死にたくもないので…「よし決めた。おいしいご飯を作りながら快適ライフを送ってみせる!」と行動を開始する!チートスキルを使いまくり魔物から食材をゲットしたり、最下層のダンジョンエリアに作った農園で野菜や果物を育てたりと好き放題に楽しむ蒼太。さらに、やってみたかった料理屋を開くことにして…?
ボロボロの家で義理の兄と暮らしている貧乏令嬢の名前は、カレン・オールディス。両親を亡くし、たった二人の家族となってしまった。ある日、1枚の号外がカレンの足元に滑り込んできた。「精霊姫の訃報と新たな精霊姫を探していて、その目印は胸の谷間に文様が浮かび上がってくる?」そういえば今朝、胸がちくりと痛んだような…。精霊姫の印が体に刻まれたことを名乗り出ようか迷っていたら、なんと他に名乗り出た者が!?よーし、それなら精霊姫の力を使って美味しい野菜の採れる家庭菜園始めます!
とある夢を叶えるべく、王太子妃を目指して努力してきた伯爵令嬢ルイーザ。けれど肝心の王太子は紳士的なだけで手応えなし。おまけにライバル令嬢のせいで性悪のレッテルを貼られ、挙句何者かの呪いで毛並みフサフサの大型犬に変身させられちゃった!?真相解明のため王宮で渋々番犬のふりをするものの、そうとは知らず近づいてきたのは王太子。紳士の仮面を取り去りデレデレと犬をモフっては弱音を吐く彼に、ルイーザも徐々に放っておけなくなりー犬に変身した伯爵令嬢×紳士のふりした犬ラブ王太子。第三回フェアリーキス大賞銀賞受賞。連載時より大幅加筆&書き下ろし後日談を収録!
エリート中のエリートである筆頭魔導師を夢見るヴィルフリート。だが魔導院ナンバー2を怒らせ、掃き溜めと呼ばれる『第二特務室』に異動させられてしまう!出世の道が絶たれ、意気消沈しながら新部署へ向かってみると、一人の少女が行き倒れていた。ぐうぅぅぅ。そこに響く轟音はーお腹の音!?なんでも底なしの胃袋を持つ室長エステルの専属料理人兼、お世話係を探していたのだそう。力試しにと作った料理が気に入られ、予期せぬ転職決定!?
ヒロインと恋に落ちるはずの、学園の王子・東條昴。幼なじみである昴のことが好きなライバルキャラ・美咲。美咲のことが好きだけど、諦めたいと思っている蓮見。そして、少女漫画のヒロイン・凛花に転生した私はー「“大っ嫌い”なヒロインみたいな恋愛はしたくない!!」こうなったら昴とのフラグを回避して、美咲様と昴をくっつけよう…と思ったら、なぜか蓮見に協力しろと脅された!しかもいつの間にか漫画と同じ状況になっていて!?