著者 : 本条謙太郎
汝、暗君を愛せよ2汝、暗君を愛せよ2
“ぼく”が死に、“王”が生まれる <あらすじ> 異世界で若き国王となった「ぼく」の治世は四年目を迎えようとしていた。 だが国内有力諸侯間の利害調整と外交政策の大転換の末にたどり着いた一つの成果、 新政権発足を定める「大回廊の勅令」は貴族会の思わぬ反対により否決されてしまう。 国内に漂い始めた不穏な空気と、背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中で、 王の重責は徐々に彼の精神を摩耗させつつあった。 --ぼくは王だ。そう在りつづけなければならない。 逆境の中で足掻く彼を待つのは、果たして栄光か破滅か。 「杯を掲げよう。--大グロワスの誕生に!」
汝、暗君を愛せよ汝、暗君を愛せよ
ぼくは王として生きる。この豪華な地獄に。 赤字財政、列強の干渉、迫る革命。転生先は破綻寸前国家の玉座だった。 <あらすじ> お飾り社長としての人生に嫌気がさして自ら命を絶った「ぼく」は、異世界の若き王の中へと転生する。 しかし彼の王国は巨額の赤字財政と列強の干渉に悩まされ、国内には革命の気配すら漂い始めていた。 政治的影響力を無視できない妃候補の令嬢たちと、自分よりも明らかに有能な重臣たちに取り巻かれ、 無力な異世界人たる彼にできることはあまりに少ない。 だが、何とか“上手くやらなければ”生き残れない。 「ぼくの名は、暗愚な君主の1人として残るだろう。永遠に」 それでもなお、彼は玉座に在り続ける。かつて“投げ捨てた”役割を今度こそ全うするために。
PREV1NEXT