著者 : 松岡なつき
「俺だけを愛してくれる恋人が欲しい-」観光客とのゆきずりの恋愛に疲れ、誠実な愛を求めるトレイス。だが酒場で彼の心を奪ったブルーの瞳…ロジャーの正体はギャンブル界のキングだった!愛するには危険すぎる男。でも想いは燃え上がり!?フロリダを舞台に松岡なつきが贈る熱帯夜ロマンス、濃密なひとときをアナタに。
“決して俺の物にならない彼の心が欲しい”香港黒社会を牛耳る組織「開心」の頭脳であるクレイグは、ライバルであり仲間でもあるジェイソンと共に商用で渡英していた。思うままにならないクレイグを体ごと奪いたいジェイソンはロンドン最後の夜に…!ジェイソンとクレイグの愛と憎しみを描く番外編、オール商業誌未発表作で登場。
香港黒社会「開心」で、互いを支えに生きる隆之とアーサー。そんな二人の前に突然、義姉・マーゴが現れる。アーサー達から「開心」を奪うために策略を巡らすマーゴは、まず手始めにクレイグに近づき…。松岡なつきが贈る香港ノアール・ノベルズ、クレイグとジェイソンの過去を描いた書き下ろし番外編を加え、第二弾登場。
大学付属病院の研修医(レジデント)の久住隆と中務春彦は密かに愛し合う関係。二人ともエリートで美形なため、言い寄る男女は数知れず。隆の方は適当にやれるが、オクテの春彦は狙われていることにも気がつかない。嫉妬心にさいなまれる隆は、つい春彦に無体なことをしてしまって…。雑誌掲載の表題作と短編『ナイトシフト』に250枚の書き下ろしを加えた松岡なつきの話題作、鳥羽笙子の挿画で登場。
「人間の品性は生まれつきのものか、あるいは周囲の環境が作るものなのか、それを実際に実験してみようじゃないか」青年華族八島行秀が、友人の鷹岡紘一郎から持ちかけられた風変わりな賭け。偶然出会って上方訛りの粗野な美少年・郁也を実験台にして、ゲームは開始された。「給仕に」という名目で、郁也を屋敷へ連れ帰った晃行秀、ところが、しだいに行秀のなかで郁也の存在が大きくなっていく…。明治社交界をステージに、三人の舞踏会がはじまった。
ダイアモンドのあまりにも高貴な輝きに、人はときには生命さえも賭ける。ダイアモンド市場をめぐる、国際シンジケートと産出国との闘いはあくまで果てしない。だが、その殺伐とした生存競争の舞台に、突如として現れたエリックとレオニード、裕と良輝、ふたつの愛。危険ゆえに、なおいっそう燃え上がらずにはいられない心と心。松岡なつき渾身のドラマチック・ストーリー。
伊庭隆之は病死したと聞かされていた父が、香港黒社会「開心」グループの総帥であったこと、そして先日暗殺されたことを知らされる。香港へ渡った隆之は、冷ややかな瞳をした美貌の異母兄李冠麟と、心ならずも師帥の座を争うことになるが-。松岡なつきの愛と欲望のシンジケート・アクション、ここに完結。
チャイコフスキーコンクールで優勝を果たしたクラレスとスターシュ。名器「レギナ」を手放したスターシュに、クラレンスはグァルネリ作の「ディアボロ」を紹介した。憑かれたように練習を続けるスターシュをクラレンスは案じていたが、彼らは素直になれずケンカ別れをしてしまう。気まずいままスターシュはデビューのためNYへ飛び立ち、クラレンスはショパンコンクールへ向けて猛練習を重ねた。そんな時、クラレンスはジョルジュから意外な告白を受ける…。
英国貴族のクラレンスは、一流のピアニストを目指し音楽学校に入学。そこで、才能に満ち溢れたヴァイオリニスト志望のスターシュに出会う。初めは反発していたクラレンスだったが、スターシュの高潔で孤独な魂に触れ、次第に魅かれていく。スターシュもまた真っ直ぐな瞳と音を持つクラレンスに魅かれていた。互いの才能を認め合い、迷いながらも音を重ねるうち、その魂と身体までも重ね求め合うようになる二人。そして、ある決意を持ってコンクールに臨むが-。