著者 : 柊サナカ
明日を生きる勇気が湧いてくる珠玉の4編。第1話「パンドラのひみつ箱」三十年以上絶縁していた姉が妹に贈ろうとした箱の中身とは…?第2話「食堂ミツコ最後の日」昔ながらの食堂の最終営業日に招待された女子高生には、ある秘密があった。第3話「いつかのファンレター」小学生の頃にファンレターを送った憧れの漫画家から大人になった今、返事がきて…?第4話「孔雀石の母子像」妻を亡くした老人は美術館で出会った青年と、ある「賭け」をすることに。
もう会えないあなたに、伝えたいことがあるー。生前に託された依頼人の遺品配送を行う「天国宅配便」。あなたの人生が愛おしくなる新たな4つの物語。
依頼主の死後、預かった荷物をしかるべき人のもとへ届ける『天国宅配便』。この世からいなくなったあの人が、最後に届けたかったものとはー?親友、祖母、初恋の人、先生…4つの小包が想いを繋ぐ、心揺さぶる救いの物語。
さびれた絵本屋のお姉さんには、秘密がある。絵本屋の店主、白藤美夜と一緒に暮らし始めた京介。絵本屋には、今日も銃と難事件を携えて、依頼人がやってくる。飢えた熊九頭の檻から少女を奪還、2.34ミリの弾で相手を倒せ、トラップだらけの地下迷宮から脱出せよ、さまざまな事件に巻き込まれるうちに、ついに美夜の過去にまつわる事件の手がかりを掴むがーガン、ミリタリーの専門誌「月刊アームズマガジン」連載のガンアクションノベル。
立てこもり事件に巻き込まれた京介は、ただひとり、同じく事件に巻き込まれた美夜の秘密を知ってしまう。一見、地味な黒髪眼鏡の彼女が、超人的な射撃能力をもつガンスミスだということを。銃から始まる同棲生活は、美味しいご飯とともに。絵本店「ひまわり堂」には、今日も難題を抱えた依頼人がやってくる?
千駄木すずらん通りの一番端にある、四代続くトトキ時計店。店番の十刻藤子は、仕事のあとで専門学校に通うほど時計に興味を持つようになった。そのきっかけを作ったのは、スイスから来た時計師・ジャンとアキオ。ジャンは有名な時計師一族の御曹司で、通訳兼世話係のアキオと共に兄弟と偽ってお忍びでやってきたのだ。半年ぶりに戻ってきたふたりとともに、様々な日常の謎をラグジュアリーな時計と高度な時計の知識で解決していく、書き下ろし下町ミステリー。シリーズ第二弾!
あの世とこの世の狭間に佇む写真館では、訪れた死者が年の数だけ自身の写真を選び走馬燈を作る。案内人は過去の記憶を持たない青年・平坂。来訪者は最高の写真を撮るべく希望する過去へと一日だけ平坂とともに戻ることができた。九十二歳の老女、四十七歳のヤクザ、七歳の児童、それぞれが写した人生最期の写真とは。そして平坂の悲しくも優しい秘密とはー。三つの物語が紡ぐ、感涙のミステリー。
千駄木すずらん通りの一番端にある、四代続くトトキ時計店。十刻藤子は、妹・桜子の三つ子の出産で手が離せなくなった母親に代わり店番をすることにー。時計に全く無関心で知識もない藤子の前に、スイスから来たという不思議な兄弟が現れた。町のシンボルであった時計塔を二十年ぶりに動かすというが…(「塔の上の大時計」より)。日常のさまざまな謎を、ラグジュアリーな時計とともに解決していく、書き下ろし下町ミステリー。
東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン…魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!