著者 : 桐生祐狩
小説探偵Gedo小説探偵Gedo
おれの名前は三神外道、通称げど、酒と小説をこよなく愛する、しがない広告屋だ。だがおれには、眠ることで小説世界に侵入できる「小説探偵」としての顔がある。日々訪れる依頼人は、未解決の伏線に消えた息子を探す人妻、耽美小説の超美形キャラに、自作内ギャンブルに溺れた三文作家-現実と小説世界をまたぐさまざまな難事件を解決していくおれだったが、やがて、失われた記憶にまつわる巨大な陰謀が、悪意に満ちた全貌を現わしつつあった…。ミステリ、ホラー、時代小説、ファンタジイほか、あらゆるジャンル小説に過剰な愛をそそぎこんだ、7篇収録の連作集。
物魂物魂
あたしは愛されるために生まれてきた。そして愛するために…。人形愛好家の佑里子は人形の気持ちがわかるという不思議な人形修理師と出会う。しかし、この出会いが佑里子を思いも寄らぬ復讐の惨劇へと巻き込んでいく…。人にあらぬ物魂の憎しみが巻き起こす恐怖の殺人事件。その果てに待っているのはいったい!?新鋭が描く異色人形ホラー。
PREV1NEXT