著者 : 梅原満知子
もういない君が猫になってもういない君が猫になって
逢沢聡史、29歳。自慢じゃないけれど、猫にもてる。道で気配を感じて振り返ると、猫に後をつけられていた、なんて日常茶飯事。アパートの部屋をたまり場にされたり、公園のベンチで膝の上を占拠されて動けなくなったり、突然弁慶の泣きどころを頭突きされて悶絶したり…(猫にとって頭突きは愛情表現なのだ)。そんな彼が開いた猫専門ペットショップで、なんと店の猫が人間の言葉を話し始めたのだ。小さなペットショップで起きる、優しい奇跡の物語。
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