著者 : 梅崎十和
それでも僕が憶えているからそれでも僕が憶えているから
「君は真っ暗な海にともった光だ」イケメンで頭もよくて優しくて、優等生の蒼と友達になった高2の真緒。ある日、冷たく別人のような蒼に出逢う。それは蒼の中にいる別の人格「ホタル」だった。傍若無人で自分勝手なホタルに振り回されるが、「蒼」を守るために彼の本当の父親を一緒に探すことになる。ホタルと行動するうちに、怖いくらいに冷たい彼の秘密、そして苦しい本心に気づいた真緒。一方ホタルも、家族に傷つけられてもまっすぐな真緒に惹かれていく。ふたりの絆は深くなっていくけれど、とうとう「ホタル」の人格が統合されることに。それは「ホタル」との別れを意味していた…。この世界に傷つき、それでもひたむきに生きるふたりの希望の物語。
PREV1NEXT