著者 : 梨
"★ ダ・ヴィンチ・恐山氏、推薦 ★ A からZに連なる怪談の言葉あそび。 われわれがもてあそんできた情報たちの密かな逆襲と、にぎやかな祝祭。 *** ""それ""は、ひとつのサイトから始まった。 200万PV突破のネット怪談ロア、ついに書籍化! 新作書き下ろし1篇を収録! ゆっくりボイス、まとめブログ、Discord、実験レポート、匿名掲示板、ドキュメンタリー映像、ホラー番組、位置情報ゲーム、オンライン百科事典、出所不明のカセットテープ、アスキーアート、チャットボット……。 いにしえのネット文化から最新のAI技術まで、幅広いテーマで描かれた全26篇の物語──「つねにすでに」。 各話はA〜Zの頭文字を冠し、独特の世界観を展開。公開後すぐに、AIを使ったインタラクティブなギミックや、1日限定で公開された民家での展示など、ネットならではの仕掛けが大きな話題に。 公式Discordには6,000人以上のファンが集い、熱い考察を繰り広げたあの作品が、ついに書籍化です。 発行:ひろのぶと株式会社 発売:順文社" "Season1 ""AlepH"" ・Archive/ゆっくり怪談 ・Blog/謎の手稿 ・Channeling/呪いの電話番号 ・Diagram/或る心霊写真 ・Experiments/幽霊を見る実験 ・Found/特定しました ・Guru/グル ・Heuristics/抜け落ちた参照項目 Season2 ""interrelationship"" ・Information/補足情報 ・Jukebox/かつて公開された音声 ・Kidnappers/育ての親 ・Lostandfound/探しています ・Maze/迷路の家 ・Nightmare/胡蝶の夢 ・Oracle/聖地巡礼 ・Paradoxination/パラドキシネーション Season3 ""QwerrY"" ・Quarrel/編集合戦 ・Red/警報 ・Supplice/断頭台への行進 ・Tarantela/タランテラ・ソルフェージュ Season4 ""ZonA"" ・Zero/ゼロ消去 書き下ろし一篇"
「██高校三十一回生、出席番号二十三番。私は、怪異に、宣戦布告します」 今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー 文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。 それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。 その男子学生の死因は「自殺」。 ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。 睡眠薬の錠剤とともに床に散乱している、びりびりに破かれたおふだらしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで─── 文芸部で発見されたUSBメモリ、新聞部の校内記事、合唱部の変遷レポート…etc. 筆者がある高校から収集した、一見無関係な情報から浮き上がる”真実”とは。 ーーこれは青すぎるほど青い、とある「なけなしの救い」の物語。
メッセージアプリの消えない「入力中…」、雨音が聞こえ続けているカーテンの向こう側、授業中に回される小さな折り手紙、少女たちが体験したひと夏の戦慄。「」の姿を視認した時、物語は再び動き始める。『かわいそ笑』『6』に続く、新進ホラー作家・梨の単著第3作目!299の断片が紡ぎ出す、聞こえなかった旋律と戦慄ー