著者 : 梨
お前の死因にとびきりの恐怖をお前の死因にとびきりの恐怖を
文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。それは、ひとりの男子学生の「死」に関する情報を集めた不気味なものだった。その男子学生の死因は「自殺」。ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。睡眠薬の錠剤とともに床に散乱しているびりびりに破かれたお札らしき何か。口内に絡みついた彼自身の髪の毛。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようでー。今までの怪談小説をくつがえす、新感覚のホラーモキュメンタリー。
自由慄自由慄
メッセージアプリの消えない「入力中…」、雨音が聞こえ続けているカーテンの向こう側、授業中に回される小さな折り手紙、少女たちが体験したひと夏の戦慄。「」の姿を視認した時、物語は再び動き始める。『かわいそ笑』『6』に続く、新進ホラー作家・梨の単著第3作目!299の断片が紡ぎ出す、聞こえなかった旋律と戦慄ー
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