著者 : 横湯園子
ガーベラを思えガーベラを思え
母が決して語ることのなかった、「拷問」の記憶ー臨床心理士である月子は、母・琴が、戦時下における逮捕・拷問のフラッシュバックに苦しんでいることに気が付いていた。しかし琴は、当時の記憶について語ることなく逝ってしまう。良家の子女であった琴が、なぜ思想犯として逮捕されたのか。文学を愛した両親が遺した作品に導かれるように、月子は家族の歴史を辿り始めるー治安維持法の時代を生き延びた、家族の物語。
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母が決して語ることのなかった、「拷問」の記憶ー臨床心理士である月子は、母・琴が、戦時下における逮捕・拷問のフラッシュバックに苦しんでいることに気が付いていた。しかし琴は、当時の記憶について語ることなく逝ってしまう。良家の子女であった琴が、なぜ思想犯として逮捕されたのか。文学を愛した両親が遺した作品に導かれるように、月子は家族の歴史を辿り始めるー治安維持法の時代を生き延びた、家族の物語。