著者 : 橋本康司郎
黄金蝶の灰皿黄金蝶の灰皿
夢をなくしたとき、ふとあなたが足を踏み入れる奇妙な四つの世界。蝶のすかしを入れただけの安価な業務用灰皿が、店先から次々と盗まれていく。灰皿をデザインした夢坂雅人は、犯行予告があった喫茶店で息を凝らして犯人を待つが…。新鋭、初の作品集。
ウェディングベルが鳴り終わるまでウェディングベルが鳴り終わるまで
ぼくは大学生で、両親と姉の四人家族。姉は会社勤めを辞め、何度か見合いをしたが、結婚までにはいたらない。その姉が驚くことにコンピューターで結婚相手を見つけてきたから大騒ぎ。一方、ぼくは恋人と特別な理由もないまま、喧嘩別れしてしまうが…。姉の結婚式の一日とぼくと彼女の関係を、瑞々しい感性とユーモア溢れる筆致で描写した書下し長編小説。
遙かなるニュ-ヨ-ク遙かなるニュ-ヨ-ク
はれて大学へ入学したものの、キャンパスの華やいだ雰囲気にいまひとつ乗り切れずにいる僕の目の前に、素敵な彼女が現れるが…。現代の大学生の生活や風俗を瑞々しい感性で捉えたデビュー作。潮賞小説部門受賞作。
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