著者 : 櫻井武晴
失恋の傷を抱え旅する蘭丸は、山中で倒れたところを近くの鬼灯村の人々に助けられた。村の女医・りんが人工呼吸をしたが、絶対舌感を持つ蘭丸は相手の口内細菌で吐き気をもよおす…はずが全く平気。りんに運命を感じ、蘭丸は自分を追ってきた光や寛治と村に留まることに。しかし村には不気味な伝説があり、案の定3人は殺人事件に巻き込まれる。老婆、黒い水、ほおずきー謎がさらなる謎と笑いを呼ぶ温泉ギャグミステリー。
金級夫人殺人事件を追っていたフリーライター見城の死体が見つかる。凶器は細長いナイフのようなもの。そんなとき蘭丸はミヤビと劇的再会。しかしミヤビは自分は好かれる資格がないと言い、蘭丸から逃げるように立ち去ってしまう。その時、ミヤビが気づかず落としていったのがペーパーナイフ。意を決して蘭丸がなめると、血の味がして…。ミヤビは殺人犯?恋のできない蘭丸に真実の愛は訪れる?-想像を超えた結末!
薬学を学ぶ大学院生の蘭丸は、舌にのせたものの成分を瞬時に分析する能力“絶対舌感”と、伝説と言われる祖父仕込みの三助の腕を持つ男。運命の女と信じる温泉芸術の“ミヤビ”を追い、2時間サスペンス好きの光と世話焼きの寛治と共に、一台のボロ車で温泉宿を回っている。ところがなぜか各所で事件に遭遇。蘭丸は絶対舌感で事件を解決するが、いつもミヤビには会えずじまい…。ドタバタ珍道中の新感覚コミカルミステリー!
二次団体とフロント企業を、警視庁「足抜けコール」の小柄な女につぶされた関東貴船組。その女が麦秋だと知った組長の勲は、人知れず物思いにふける。一方翔は、暴力団に恨みを持つ麦秋が特に関東貴船組にこだわっていることに気づき、麦秋の力を借り、藤田を関東貴船組から足抜けさせようとする。麦秋は、勲の忠告も聞かずに覚醒剤の売買に手を染めようとしていた藤田に、ある方法で近づいていくが…。ノベライズ第2弾!
警視庁の「暴力団離脱者相談電話」通称“足抜けコール”で働く永光麦秋はどんな脅しにも屈せず、暴力団の構成員を堅気に戻し組織を容赦なく叩きのめす。越権行為を重ねても、上からはなぜかまったくおとがめはない。足抜けコールに異動した元マル暴刑事の三ヶ島翔は、一風変わった麦秋に戸惑いながらも行動を共にするうちに、彼女が暴力団に個人的に激しい恨みを持っていることに気づく…。ノベライズ刊行第1弾!
何者かに暴行を受け、記憶を失った甲斐享。彼が口にする断片的な言葉から、杉下右京が事件の真相に迫る「森の中」、右京とロンドンで知り合った女性が、死の間際に遺した言葉が、警察庁の存在を根底から揺るがす事実に繋がっていく「アリス」、死亡した議員秘書のパソコンから、事件の謎が浮かび上がってくる「オフレコ」など6篇を収録。連続ドラマ第11シーズンの第7話〜第13話を収録。
妻子を愛するがゆえに、秘密の研究に没頭する男に隠された謎を巡り、杉下右京と神戸尊の意見が真っ向から対立する「すみれ色の研究」、子供たち7人を人質としたバスに強引に同乗した尊と、彼の残したヒントから捜査本部で事件解決を目指す右京の奮闘を描く「ピエロ」、フィリップ・マーロウを敬愛する探偵・矢木が、特命係を巻き込んで活躍する「名探偵再登場」など7篇。連続ドラマ第10シーズンの第7話〜第13話を収録。
舞子は刑事をやめ警察が見捨てた“捨て山”事件を追う日々。沢はそんな舞子を見守っている。チョコザイはNYのFBIでラリーと訓練を続けていた。ある日チョコザイは施設のモニターに映る日本語の殺人事件のニュースに反応。画面に沢の姿を目撃すると「Mission accepted…」とつぶやいた…。再びタッグを組んだチョコザイ、沢、舞子が絶妙なチームワークで犯人に迫る。待望のスペシャルドラマ、完全ノベライズ。
チョコザイー本名、猪口在。アタルは、FBIの特別な訓練を受けた捜査官候補生だった。ラリーはアタルの能力が舞子によって開花すると気づき、舞子をアメリカに誘う。沢はそんなラリーを激しく警戒している。そんなとき、アタルの家が見つかったという知らせが。そして、舞子の母の死にある疑惑が持ち上がる。アタル、沢、舞子、それぞれが追い求めてきたものが、とうとう明るみに出始めたー。新感覚ミステリー、怒涛の結末。
チョコザイをアメリカに連れ帰ろうとしたラリー井上は、偶然沢と舞子を見かけたチョコザイが、自ら捜査に参加しようと行動を起こしたことに衝撃を受ける。チョコザイが次々と事件を解決していたと知り、ラリーは彼を沢たちのそばに置くことに決めた。一方、沢と舞子は突然現場にチョコザイが現れたことに驚きながらも、再び力を借りて事件を解決していくが…。話題の新感覚ミステリー、ノベライズ3ヶ月連続刊行第2弾。
警視庁捜査一課の蛯名舞子は、チョコザイと名乗る青年に出会う。彼は舞子には理解できない行動をとるが、事件の証拠を目にすると、突然難解な、しかし事件解決の重要な手がかりとなる単語をつぶやいた。舞子は上司である沢俊一とともに、チョコザイがつぶやく単語をもとに事件を次々と解決していくがー。謎めいた過去を持つサヴァン症候群の青年と、2人の刑事が難事件を次々と解決していく、新感覚ドラマの完全ノベライズ第1弾。
『解剖検査所見/一成人男子屍。身長百七十八センチ、体重八十四キロ、直腸温度三十二度…死因、脳細胞の溶解』連続しておきる怪死事件。突然倒れ伏した被害者たちの共通点-それは、彼らの脳がすべて溶け崩れていたことだった。第一の事件の発見者となった警視庁刑事・飯村景。彼は捜査を続けるうちに、重ねられた犯行の裏にある、何者かの意思を感じ取りはじめる。電磁波に刻み込まれたメッセージが、置き忘れていたはずの過去を甦らせる。新鋭がおくる、鮮烈なサイコ・ホラー。