著者 : 正本ノン
OL三年目にして会社を辞めた麻子は、旅先で美しく有能な女性・ヨーコに出会う。同い年でありながら仕事も結婚もスマートにこなすヨーコは、麻子の自慢の親友に。ところが、そのヨーコが妻子ある男との不倫に溺れはじめた。しかも相手は口先だけの男。次々と繰りだされる嘘にこりもせず一喜一憂し、次第にボロボロになっていく…。“愛さえあれば他に何もいらない”彼女の涙を前に、麻子はうんざりしながら思う-一体それは愛なのだろうか?
雨の朝、雪の夜、ふっと想い出すあのひととのKiss…。20粒のスウィートな恋物語。LOVEが進行中の女の子に、愛ってなーにと悩んでいる少女に、1か月前に失恋したばっかりのあなたに、彼女の気持がよくわからないキミに、この小さな恋の絵本を贈ります。
バンドに夢中でちっとも振り向いてくれない「あいつ」。大勢のサッカー部員の中でひときわプレイが目につく「あいつ」。失恋が決定した浜田省吾のコンサートで偶然に出会った「あいつ」…。この本に収められているのは、自分の世界でイキイキと活躍する男のコと、それを見つめる女のコの、可愛く切ない7通りの恋のお話。すべての女のコに捧げる恋の入門短篇集。
「ちょっとぉ、菜月と柊平くんってどうゆー関係?」柊平が超美形ボーイなもんだから、みんなはあたしを羨望と嫉妬の目で見てる。そんなこと言ったって、あたし達は単なる昔なじみ、どうってことないヨ。それより、あたしには気になるあいつがいる。大友圭吾、ちょっぴり悪。何かと話題をふりまいてる。でも、彼には年上の女がいるっていう噂。あたしのことなんか知らん顔。恋にゆれる少女のときめき物語。
クラスメートとのおしゃべりや心の中でつい「あいつ」と呼んでしまうーあなたにもそんな男の子がいませんか?本当は気になるくせに、なぜか素直になれず「あいつなんて」と口にしてしまうとき、もしかしたら恋ははじまっているのかもしれません。この本で描かれるのは、8通りの恋のはじめの物語。あなたの「あいつ」にいちばん似ているのは誰でしょうか?恋の入門短編集「あいつ」パート2。
意外だった。クラスメートだった風間くんがあたしを好きだったなんて。神戸は坂の街、あたしが転校した神学も海の見える高台にあった。第1日目、あたしは窓からひとり自主トレに励む男の子を見ていた。その人は海の好きな陸上部のトオル先輩だった。そして、いま、なぜか先輩が気になるの。4月、修学旅行で来た風間くんと、ファーストキッス!これって恋?でも、辛いんだ、何かが…。
ミス・ジェイソンがカナダから交換留学生として千里くんのクラスにやってきて以来、あたしの千里くんに対する想い、何かグシャってなっちゃった。彼女って、千里くんの出場するアイス・ホッケーの試合にマネージャーみたいにぴったりくっついているんだもの。もう、カーッとなって…。そんな時、親友の茉莉花が失恋しちゃったって、あたしの家へ訪ねてきた。世の中、うまくいかないわね。