著者 : 水溜鳥
「“魔王”ジャンヌを倒したら、私は“勇者”アスラになるのかね」人類以外の種のための救済ー神聖リヨルール帝国の新皇帝となった過去の亡霊ジャンヌは世界を敵に人類の滅亡を願った戦争を開始した。英雄たちから“魔王”に相当する脅威と認定されたジャンヌたちの侵攻を止めるべく戦地へと赴いたアスラたち傭兵団“月花”一行。死と恐怖に染まった戦場、理不尽と絶望が渦巻く戦争にアスラだけが狂喜する。「君は本当に、愛しくもおぞましい奴だよ」。愛と悲劇に溢れた戦争が開幕ー異世界戦記ダークファンタジー第3弾。
「そろそろ戦争がしたいね。人間同士で血塗れの地獄を創り上げるのさ。きっと楽しいよ」凄惨な戦場に魅入られ、壮絶な戦地に焦がれる傭兵団“月花”の団長アスラ。アーニアでの仕事を終え次の依頼、大森林未開の地の調査へと赴く一行だったが、そこでは皮肉な運命が待ち受けており…。「これは命令じゃない。お願いだ。行かないでくれ」死んだはずだった伝説の英雄ジャンヌとの再会、副団長ルミアとの決別。混迷する事態、混沌とする戦場で銀髪の少女は笑みを零し、ロマンを求め突き進むー異世界戦記ダークファンタジー第2弾。
魔法を有効に使え、魔法だけに頼らず戦える兵士“魔法兵”。そんな新しい兵科を用いた傭兵団“月花”の団長アスラ・リョナは、前世でも傭兵として生き、命を懸けた闘争をこよなく愛している。故にアスラは今世でも同じ道へと突き進む。迷いなく、躊躇いもなく。「夢のような戦闘を続けよう。ロマン溢れる魔法を主体とした戦闘を。…ああ、君たちにとっては悪夢のような、だったかな」偽り、謀り、欺きながら類い稀な魔法の才能と才覚で戦場を巡るアスラは、この世界でも悪名と戦果を挙げていき…やがて“銀色の魔王”と恐れられる少女のダークファンタジーが幕を開ける。第1回ドリコムメディア大賞銀賞。