著者 : 江連卓
赤い迷宮(下巻)赤い迷宮(下巻)
盛田聖子の誘惑や罠に翻弄されながらも、酒井史朗と妙子はようやく、真実の愛に生きる覚悟を決めた。しかし、聖子の史朗に対する情念の炎は消えない。炎は嵐となって、酒井家の人々をつぎつぎと不幸に陥れていく。史朗の幸せだけを願い、沈黙を守りつづけてきた妙子だったが、史朗を破滅させようとする邪悪の前に、自らを投げ出して闘う決心をした。愛と憎しみの狭間で妙子の命を賭けた復讐劇が始まる…。
赤い迷宮(上巻)赤い迷宮(上巻)
著名な精神医学者・酒井俊太郎教授の家で「兄と妹」として育てられてきた、史朗と養女の妙子。二人が互いの深い愛に気づいたのは、史朗が研修医として通う医科大の看護学科に妙子の入学が決まった頃だった。しかし、それは誰にも悟られてはならない禁断の愛。そんな二人の前に、大物代議士の娘・盛田聖子が現われ、強大な父の権力を背に、史朗に恋の炎を燃やす。そして、妙子を慕いつづける、史朗の親友・信吾。火のように熱いそれぞれの想いのなかで、やがて、おぞましい秘密の暴かれる日が…。
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