著者 : 池上金男
幻の関東軍解体計画幻の関東軍解体計画
昭和7年-日本は、満州事変を起こし、軍の独立と満州国支配を策する関東軍の暴走によって、世界の孤児となりつつあった。おりしも事変の実態調査のため、国際連盟のリットン調査団が来満。孤立を恐れる日本政府は、日本不利と予測されるこの調査報告を事前に入手し、それを切り札として関東軍を抑止・解体することを決意する。だが、いかなる方法でそれを入手するか?重臣らの特命を受けた後の外相・松岡洋右は、熟考の末、奇想天外な大奪取計画を練り上げた…。
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