著者 : 池寒魚
いきづまり 隠密絵師事件帖いきづまり 隠密絵師事件帖
明治と改元される直前の慶応4年3月。絵師の誠之進は品川を離れ、国許である磐城平藩へ向かう。ほどなく江戸が官軍の手に落ち、奥州の南端にいる誠之進らの元へも追撃の軍勢が迫る。敗走する先で絵師が目の当たりにする旧幕府軍の悲劇。そして再会した土方歳三と箱館の地へー。欺瞞に満ちた幕末・明治史に喧嘩を売る時代小説シリーズついにクライマックス。頭を殴られるような衝撃のラスト。
赤心 隠密絵師事件帖赤心 隠密絵師事件帖
河鍋暁斎の弟子である絵師、誠之進は磐城平藩の隠密という裏の顔を持つ。兄弟子・鮫次の弟が怪しい行動を共にする連中がいるらしい。その一人はアメリカ公使館員ヒュースケンを刺殺した薩摩藩士、伊牟田尚平だった。鮫次は弟の身を案じ、誠之進は伊牟田らの動向を探るべく、鮫次の故郷、九十九里へと向かう。絵師の鋭い眼が、知られざる幕末の真実を抉り出す問題作、物語が大きく転回する第三巻。
ひとだま 隠密絵師事件帖ひとだま 隠密絵師事件帖
安政7年。大老井伊直弼が桜田門外に斃れ、幕府終焉の予感に満ちる江戸・品川宿。鋳掛屋の利助は長屋でひとだまを見たという。絵師で用心棒の誠之進は、師・河鍋狂斎と共に真相解明に乗り出すが、「天狗」と称する刺客に襲われる。怪談から攘夷派の陰謀へと、事態は俄にきな臭さを帯び…。隠密の顔も持つ誠之進が幕末動乱期の裏表を目の当たりにする時代小説シリーズ、驚天動地の第二弾。
隠密絵師事件帖隠密絵師事件帖
安政6(1859)年。明治まであと9年の混乱期。絵師で用心棒の誠之進が暮らすのは陸海運の要衝、品川宿。一筋縄ではいかぬ者どもが跋扈する町。誠之進も隠密という裏の顔を持っている。彼に下された任務は、藩主の肖像を描いた男を追い、お家を狙う敵の正体を探ること。緊迫の剣戟、当代随一の絵師・暁斎との邂逅、人気娼妓・汀との艶めくやり取り。全方位から楽しめる、瞠目の時代小説シリーズが開幕!
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