著者 : 池田節雄
ハムレット異説 ガートルードの恋ハムレット異説 ガートルードの恋
原作以上におぞましい悲劇! 世界文学の「モナリザ」と言われるシェイクスピア「ハムレット」を翻案/パロディ化した異色の創作。実は、若き日の母ガートルードと義弟クローディアスは恋仲にあったのだ、とする仮定の妙。原作を超えるような抜き差しならぬ「夫殺し」と「父殺し」の交錯。太宰治「新ハムレット」、橋本治「老いぼれハムレット」、トム・ストッパード「ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ」等、数多の小説や戯曲がある中、本書は、作品ハムレットの本質にもっとも根源的に迫らんとする小説と言えよう。 「おまえは、絶対に蛇に手を触れてはならない。蛇に手を触れるとき、おまえは破滅する」と私に魔女が言ったのです。
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