著者 : 沢木まひろ
二十歳の君がいた世界二十歳の君がいた世界
夫を病気で亡くした五十歳の専業主婦・清海は、満月の夜に遭遇した転落事故によって突然、三十年前のバブルに沸く一九八六年の渋谷にタイムスリップしてしまった。そこは清海のいた世界とよく似た別の渋谷。清海はそこで、失踪した叔父や、若き夫、さらには二十歳の自分と出会う。ある殺人事件の謎を解くことで、清海は元の世界に戻ろうとするが、思いもよらない真相が明らかになり…。
もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難もう書けません! 中年新人作家・時田風音の受難
時田風音は新人小説家。猫と実家居候の中年男性だが、女性向け官能小説の賞を受賞、第二作を書くことに。だが担当編集の百山は大変厳しくダメ出しの嵐、ついにある日、業を煮やして訪ねてきた…。就きたかった仕事じゃない。悩んで迷って、でも前を向く!ダ・ヴィンチ文学賞&日本ラブストーリー大賞受賞作家が贈る、新人作家と編集者のドタバタ大バトル(&ラブ!?)エンタメ!
本をめぐる物語 一冊の扉本をめぐる物語 一冊の扉
古書店と同じにおいの高校の部室、好きなキャラの二次創作小説に没頭しているときだけ、私は自由だった。けれど先輩からある耳慣れない指摘を受けて、自分の作品の弱さを知る。小説をうまくなりたい、そのためには…(「メアリー・スーを殺して」)。ほか、遺作の装幀を託された“あなた”、出版社の校閲部で働く女性などを描く、人気作家たちが紡ぐ様々な「本をめぐる物語」。
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