著者 : 海野碧
街を歩けば謎に当たる街を歩けば謎に当たる
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家によるアンソロジー第二弾!海野碧、両角長彦、石川渓月、川中大樹、前川裕の五名が「街」をテーマに競作。旧型ポストがある田舎の街から基地のある街、さらには新宿ゴールデン街までーその場所ならではの五つの「謎」。個性豊かな著者たちによる、バラエティーあふれる短編傑作集!
漆黒の象漆黒の象
元刑事で、しがない軽食喫茶店のマスター・井出亮二。同居人は迷い込んできた黒猫一匹。私立探偵よろしく「家族」がらみの事件を立て続けに追うことにー。運命の不思議、ままならない人生を描く、長編ミステリー!
篝火草篝火草
園芸業を営む蔵本翔は身元確認で訪れた監察医務院で、二年七ヶ月前に別れた妻の死を知る。自殺か事故に思われたその死には、踏み込むほどに物騒な事情が横たわっていた…。篝火草(シクラメン)のように儚い妻の真実を知ったとき、翔はすべての過去と向き合うことになる。ミステリー文学大賞新人賞受賞作家が描く、哀しみと緊迫感に満ちた傑作サスペンス。
迷宮のファンダンゴ迷宮のファンダンゴ
東京・調布に自動車整備工場を構えた大道寺勉がテレビの中に見つけたのは、二十三年前、アメリカのサバイバルキャンプ時代に初めて愛を交わした女、マリアン・ドレイパーだった。来日中のハリウッドスターのボディガードを務めていて、大きな交通事故に巻き込まれたらしい。入院中の彼女と再会した勉だが、数日後、彼女は突然病院から姿を消した-。第十回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作家、待望の受賞第一作。
水上のパッサカリア水上のパッサカリア
愛した女の死がもたらしたのは、哀しみだけではなかった。精緻に描き上げた男と女の物語。満場一致、驚嘆すべき新鋭、堂々のデビュー。傑作ハードボイルド!第十回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
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