著者 : 深井律夫
小説EV戦争 上小説EV戦争 上
中国の双慶市で打ち出された「EV(電気自動車)タウン計画」。プロジェクトを担う運営会社の座をかけて、入札闘争の火ぶたが切って落とされる。東都五和銀行北京支店の小野寺静香、韓国の大財閥・パルスンの林麗香、中国国家改革委員会の張美香の3人は、この入札闘争のためにそれぞれ奮闘するが、組織の陰謀や裏切りによって思わぬ方向へ追いやられることに。
小説EV戦争 下小説EV戦争 下
熾烈な攻防戦が繰り広げられる双慶市「EVタウン計画」の入札闘争。東都五和銀行の上司の陰謀で、大阪の飛鳥化学に出向を命じられた小野寺静香は、経営危機に陥ったこの会社の価値を見いだし、起死回生の逆転を狙う。一方、韓国・パルスンの林麗香は大胆なアイデアで勝負に出る。しかし、そこに暗躍する中国国家改革委員会の張美香の陰。複雑な利害の糸が絡み合う乱戦の勝者はー。
黄土の疾風黄土の疾風
「農村と土を甦らせる」日中両国の農業危機を克服するため、投資ファンドを設立、貧しい黄土高原で村おこしを始めた大塚草児。同じ頃、草児の後見人で飲料メーカーの社長を務める宮崎善幸は、ライバル社との統合を進めるが、欧州企業の乗っ取りの標的となっていた…。民族・格差問題、公務員の腐敗、GMO、襲い掛かる外国資本…息もつかせぬ展開で中国農業の今を描く白熱の経済小説。第三回城山三郎経済小説大賞受賞作。
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