著者 : 溝上良
魔物のうろつくダンジョンが存在し、超常の力を持つ人間がいる世界。特殊能力の有無を調べる検査で水晶が光った子供は、日本と国民を守るために血で血を洗う戦いを繰り広げることになるー。赤の他人のために命がけで戦う気などさらさら無い梔子良人は、自らが手をかざすと同時に光り出した水晶を見て、一目散に逃走を図る。しかし良人を蹴落とすことを信条とする幼なじみに足を引っ張られてしまい、泣く泣く日本特殊能力開発学園に入学することとなった良人の運命は…。
聖女に選ばれた幼なじみのマガリを厄介払いできたものの、聖剣(魔剣)の処分ができず、正式に“聖剣使い”として任命されてしまったアリスター。どうにか面倒ごとを避けるため、引きこもり生活を送っていたのだが、突然の勅命により聖女の巡礼に同行するはめに。しかも、訪問先の村で出会った人魚の少女ノエルには「最近人魚が行方不明になっているけど…僕を攫う気!?」と誘拐犯に間違われてしまう。『マガリ&聖剣(魔剣)』二人との旅だけでなく、更なるトラブルの予感に不満を抱くアリスターであったが…。“命”の次に大切な、譲れない、守りたい“外面”の為、クズな勇者と聖女が大活躍のドタバタコメディ冒険譚、第二幕!?
アリスターと幼馴染の少女マガリは楽な生活を送る野望を持ちつつ、寒村で足を引っ張り合いながら日々を過ごしていた。「何とか上手く始末できないか…」互いに悩んでいた二人であったが、突然の王都からの来客により状況は一変する。マガリが聖女に選ばれたのだ!?その上、聖女に相応しくなければ即座に処刑されてしまうらしい。なんとか逃げ出す彼女をとっ捕まえて王都へ売り払う事には成功したのだが、何故か今度は自身がモンスターに襲われてしまう。しかも、逃げ込んだ森で出会った一振りの光り輝く剣により彼の運命も大きく揺れ動かされる。人生最大の不幸の訪れとも知らず…。真の聖剣物語が開幕!書下ろしストーリーも収録!!