著者 : 澤井繁男
二〇二〇年という幕末二〇二〇年という幕末
コロナ禍に揺れる二〇二〇年の日本から幕末の蘭医で近代化学の祖である川本幸民のなした翻訳文化の知の体系を照射した表題作と、ルネサンスを生きた人文主義者マキァヴェッリの宗教への想いを描いた「残映のマキァヴェッリ」。日本とイタリアを舞台に、「近代」とは何かを鋭く問う、歴史小説集!
助教 横田弘道/ダヴィデ像助教 横田弘道/ダヴィデ像
小さな大学でマキァヴェリを教える新任の助教が、腐敗した学内政治の闇に直面する『助教横田弘道』と、若きミケランジェロによるダヴィデ像の彫刻で、フィレンツェの新時代を拓こうとするマキァヴェリの奮闘を描く『ダヴィデ像』、二編の書き下ろし短編小説を収録。
復帰の日復帰の日
ある日突然、病魔に襲われ、追い討ちをかけるように降りかかる身内の不始末。絶望の淵に立たされた主人公に、復帰を遂げる日は来るのだろうか?闘病生活で出会った女性たちとのふれあいを通して、多様な身心の“肉欲”を描き切った書き下ろし作品。
PREV1NEXT