著者 : 玖神サエ
古着屋紅堂 よろづ相談承ります(二)古着屋紅堂 よろづ相談承ります(二)
古着屋紅堂を営む新見真白の手許には、直衣姿の公達・九条實親の住まう数珠がある。長屋に住む小鉄が持ち込んだ妹・りんについての相談を聞き、實親は自身の妹のことを語り出す。何故彼は数珠に「いる」のか。そこには、妹に絡んだ悲しい因縁があった。-入内した桔梗は生霊に苦しめられていた。陰陽師が封じようとするが相手の力は強く、ついにその手は…。
古着屋紅堂 よろづ相談承ります古着屋紅堂 よろづ相談承ります
古着屋紅堂に、婚家先の大店から身一つで離縁された葉という女がやって来た。店主の新見真白は事情を汲み、着物の代金代わりに数珠を受け取るが、そこから九条實親と名乗る直衣姿の公達が!陰陽師によって数珠に住まう身となり、この世のものならぬ黒い怨念から、持ち主である彼女を守っていたのだという。成り行きで悪霊退治を請け合った真白だったがー。
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