著者 : 珪素
絶対なるロスクレイ亡き今、盤上は混沌を極めていた。追い詰められる黒曜の瞳、それに乗じてメステルエクシルの奪還を図る軸のキヤズナ。さらに、擁立者の制御を離れた魔法のツーと世界詞のキアは、王を脅かす魔の軍勢ー新魔王軍と認定され…。増殖する脅威、脅威、脅威。それに抗いうるのも、別の脅威でしかなく…。期せずしてここに、修羅同士の闘争の火蓋が切られる。絶対不壊・魔法のツーvs神速・音斬りシャルク。全能の詞術士・世界詞のキアvs不死にして万能・窮知の箱のメステルエクシル。
“最初からロスクレイに勝てる者などいなかった。”自らの手を汚さず冬のルクノカを脱落させ、ロスクレイ陣営の勝利はもはや揺るがないように見えた。だが、なおもその喉笛を噛み切らんとする逆理のヒロト、黒曜の瞳。それぞれの理想を求める混沌のなか、戦いに飢えた柳の一太刀が“絶対”を斬り拓く。第十試合。地球最後の柳生・柳の剣のソウジロウvs人工英雄・絶対なるロスクレイ。
星馳せアルスによって大打撃を受けた黄都。これに乗じた権力奪還のため、二十九官を追放された巨魁・異相の冊のイリオルデが動き始める。イリオルデは歴史の裏でうごめく魔王自称者たちを結集させ…。陰謀が渦巻くなか、六合上覧は第二回戦に突入。再び互角に立ち合える相手を求めて微笑む、ルクノカ。そして、サイアノプが隠し持つ、真なる最強をも覆しうる“必殺”とはー。第九試合。極点の格闘家・無尽無流のサイアノプvs英雄殺しの伝説・冬のルクノカ。
冬のルクノカに敗れ、地の底へ堕ちた星馳せアルス。-だが彼は生きていた。アルスは半身を機械に変えてなお、さらなる財宝を求め黄都を襲撃する。無限の形をとる泥。敵を自動追尾し焼き尽くす炎。あらゆる攻撃を無効化する盾。無数の魔具が破壊の限りを尽くす。約定に従い、これを討つべく逸脱の修羅たちが結集するときー都市は炎上し、屍山血河の光景が広がる。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。シリーズ最大級の乱戦が幕を開ける。
あらゆる思惑が交錯し、儚い結末となった第五試合。次なる第六試合は、窮知の箱のメステルエクシル及び奈落の巣網のゼルジルガ。彼方の兵器を駆使するだけでなく、無限に再生し蘇るたびに己の死因を克服する最強のゴーレム。誰も全貌を掴めぬ伝説の諜報ギルド“黒曜の瞳”の面々と上覧開始前から謀略の糸を張り巡らす道化。無限の破壊と無数の謀略、果たして勝つのはー。そして、世界に潜在していた異形が姿を現すとき、修羅たちの戦いはさらなる混沌に包まれてゆく。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。「このライトノベルがすごい!2021」単行本・ノベルズ部門ダブル1位。
異世界の人類を滅亡させる謎の組織アンチクトンの銅ルキを倒し、第二回戦へと歩みを進めた純岡シト。次なる相手は、行方知れずとなっていたかつての仲間であり想い人でもある黒木田レイ。ただシトに勝つためにアンチクトンの一員として出場する彼女は、チートの中でも圧倒的な力を誇るDメモリ“悪役令嬢”を解放する。謎の組織アンチクトン、異世界からレイたちの世界へ転生してきたエル、父が残したCメモリ“世界解放”-その全ての謎が明らかになるとき、さらなる激闘の渦が巻き起こる!チートを駆使して異世界転生を競い合う、究極のバトルアクション第2弾!
絶対無双たる十六名の修羅を争わせ、“本物の勇者”を決める六合上覧。凄惨な破壊をもたらした第二試合が終わり、次なるは、第三試合。柳の剣のソウジロウ及び移り気なオゾネズマ。一目で相手の殺し方を見出し、伝説すらただの事実へと堕する頂点の剣技を振るうソウジロウに対し、謎多きキメラのオゾネズマが用意していた“手”とはー。そして六合上覧の裏では、黄都、黒曜の瞳、オカフ自由都市など、各勢力の思惑が交差し複雑に絡み合っていく。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める激闘は熱を帯びていく。
西暦20XX年。異世界の実在が証明された世界。科学技術の急激な発展により、異世界救済は競技と化したー。そのゲームの名は“異世界転生”。チート能力を4つ選択し、異世界に転生!相手の裏をかく戦略を組み立て、どちらがより迅速に、より鮮烈に世界を救えるかを競い合う!常人の9999倍のスピードで成長するも、神様に気に入られるようにするも、世界の政治を操るも何でもあり!異世界転生で失踪した父が残した謎のCメモリ“世界解放”を持つ中学生、純岡シトは異世界を滅ぼす謎の組織との遭遇から“異世界転生”に渦巻く陰謀に巻き込まれていくー。これが異世界転生の進化系!世界救済バトルアクション開幕!
全生命を脅かした“本物の魔王”、リチア新公国が火蓋を切った新魔王戦争、微塵嵐の進行に乗じた旧王国主義者の反乱。全てが終わった。長く続いた恐怖の時代から、世界は大きく変わろうとしている。新たな時代の象徴となる“本物の勇者”の称号を我がものとするため、世界最大の都市、黄都に修羅達が集う。-今、修羅の名は十六名。逸脱の修羅達が武力、智力、権力の全てを行使し、覇を競う六合上覧がついに幕を開く。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。
圧倒的な力をもつ修羅達により、凄惨な破滅を迎えた新魔王戦争。しかし、世界にはまだ時代を変革しうる逸脱の存在がある。無限に再生し蘇るたび自身の死因を克服するゴーレム、超長距離から放つ矢で地形ごと滅壊させる巨人、巻き込んだ全てを微塵へと変える砂嵐…。能力や種族の頂点を極めた修羅達と、それを利用すべく謀略を巡らす者達が一点に集う時、宿命と凶兆が交差する殺界が現出する。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める死闘がここにあるー。