著者 : 町井登志夫
日本史上最も悪評高い蘇我入鹿。しかし彼こそが「改革者」であった!?-七世紀前半、大陸統一を果たした大唐帝国の脅威は、倭国に迫りつつあった。遣唐使に密かに同行し、唐の実情を目の当たりにした入鹿は、皇極女帝の信頼を得て、国を守るべく、新しい国づくりに邁進するが…。彼は、なぜ殺されなければならなかったのか。黒幕は誰か。最新の研究を取り入れつつ、大胆に謎に迫る古代巨編。
「タスケテ」って思っても味方なんてダレもいないんだ。「クルシイ」って思っても逃げ場なんてドコにもないんだ。誰もかも蔑んだ、アタシをどうしてやりたいの…?ココロがコワレルんだ、アタシはどこへと消えるの…?かにみそPのダークサイドとDeinoワールドの暗黒コラボが満を持してノベル化!
“八門遁甲”を操り、北伐を始める諸葛孔明に対し、魏国が起死回生の策として呼び寄せたのは、“鬼道”を使う邪馬台国の女王・卑弥呼だった。木牛・流馬など、稀代の軍師・孔明によって繰り出される奇策に苦しめられる卑弥呼。そして、孔明が倭国へ向かったとの報せが…。孔明の北伐の挫折と卑弥呼が歴史から消えた謎に迫った、三国志と魏志倭人伝の世界が交錯する歴史エンターテインメント小説。
「赤壁の戦い」-曹操率いる八十万もの大軍を、“奇門遁甲”によって潰走させた軍師・諸葛孔明。そのおそるべき力に対し、曹操がとった奇策こそが、倭国の女王・卑弥呼の召喚だった!邪馬台国女王の正体とは?卑弥呼が操る“鬼道”とは?三国志の英雄と、日本史最大の謎ともいうべき卑弥呼との直接対決の行方はいかに。同時代に生きた二人の異才が壮大なスケールで繰り広げる、奇想天外な長編歴史小説。
放射線科医・石原祥子のもとに搬送されてきた心筋梗塞の患者は、かつての恋人・羽根田医師の妻、緑だった。だが、冠動脈に詰まった血栓の除去手術中、透視画像に映り込んだのは、血流に逆行して移動する不気味な影。羽根田医師の強硬な主張により、その正体を解明すべく試験稼働中の“アシモフ”が投入されることになった。それは、挿入したカテーテルからナノ単位のビームを照射し、血管内をリアルタイムに撮影する世界初の装置だった。“アシモフ”のゴーグルを装着し、血管内世界を体感していく祥子。やがて彼女の眼前に現われたのは、ミサイルのごとき形状とプロペラのような鞭毛を備えた謎の物体であった…人体という異世界を舞台に、極小存在と人類との息詰まる攻防戦を描いた、現代版『ミクロの決死圏』。